ヒシアケボノとビコーペガサス。「ウマ娘」のキャラの中で最も背が高い「ボノ」と小柄の「ビコーちゃん」が並ぶと、もはや〝大人と子供〟で、性格もほのぼの⇔元気娘と正反対なのですが、2人はとってもウマが合います。親友として、ライバルとして切磋琢磨するゲーム内と同じように、同じ時期に何度も何度も同じレースを走り、90年代の短距離界を引っ張った2頭の史実を「東スポ」で振り返りましょう。どちらも、ついつい応援したくなる何とも個性的な名馬でした。(文化部資料室・山崎正義) 小さな切れ者 リアルの世界では、ヒシアケボノより、ビコーペガサスの方が年上。しかも、早々に頭角を現しました。90年代に人気を博した外国産馬(外国で産まれて日本に輸入された馬)で、父は北米リーディングサイヤーだったダンジグ。米国由来の血統はダート適性があるとされていましたから(米国競馬はダート中心)、ビコーペガサスもダートでデビューさせた