生薬構成蒼朮4、茯苓4、川芎3、釣藤鈎3、当帰3、柴胡2、甘草1.5 出典保嬰撮要(ほえいさつよう) 条文(書き下し)「肝経の虚熱、搐(ちく)を発し、あるいは発熱咬牙(はつねつこうが)、あるいは驚悸寒熱(きょうきかんねつ)、あるい は木土に乗じて嘔吐痰涎(おうとたんぜん)、腹脹(ふくちょう)食少なく、睡臥不安(すいがふあん)なるものを治す。」 条文(現代語訳)「肝経の虚熱により、痙攣や筋肉の引き攣りを起こし、あるいは発熱して歯ぎしり(若しくは歯を食いしばる)し、あるいは寒さや熱に驚きやすく、あるい は木乗土(五行説の肝→脾への相克の激しいもの)により痰や涎(よだれ)を吐き、お腹が脹って食欲が少なく、眠前に不安になるものを治します。」 解説現代の漢方治療で、認知症の不穏症状等によく使われている抑肝散の解説になります。 そもそも、原典の保嬰撮要では、子供が飲む薬として出てきており、母子同服とい