将棋が中学受験に役立つかを検証する「将棋教室ラボ」の初回授業。将棋と学習は思考のプロセスが似ているのだという=横浜市青葉区(斉藤佳憲撮影) 将棋は中学受験に役立つのか-。こんな命題の検証に、日本将棋連盟や大手進学塾のSAPIX(サピックス)、東急の3者が連携して取り組み始めた。受験勉強に入る前の小学3年生を対象に、3カ月間将棋の授業を行い、腕を磨く。狙いは「正解のない問いを考える力」を養うこと。深い思考力が学力向上に資する効果を実証しようという取り組みだ。 「ネット時代に得難い経験」検証の舞台は、中学受験率が高い横浜市青葉区に東急が開設した「将棋教室ラボ」。女流棋士の北尾まどかさん(44)や中学受験を経験した現役棋士を講師に、将棋の腕(棋力)を上げることで論理的思考力を鍛え、試行錯誤を繰り返す集中力や応用力を身に付けることを目指す。 10~12月に授業などを計11回実施。小学3年生12人が