10月28日、総選挙投票日から一夜明けて会見する自民党の石破茂総裁(写真:代表撮影/ロイター/アフロ) 石破茂首相率いる自民党が衆院選に惨敗した。韓国では、この結果が日韓関係にどのような影響が及ぶのか固唾をのんで見守っている。 【写真】2011年12月、京都迎賓館で当時の野田佳彦首相と韓国の李明博大統領が首脳会談を行った。会談後、野田首相は「個人的な信頼関係が深まった」と語ったが、実際はこの会談を機に日韓関係は急速に悪化した というのも、両国間の懸案に比較的柔軟な立場を見せてきた石破氏に、韓国民は好感を抱いていた。そして徴用工賠償問題など歴史問題について果敢な決断を下してくれることを内心期待してきた。ところが総選挙を経て、石破首相退陣の可能性まで言及されだした現在の状況は決して心安いものではない。 そのうえ、今回の選挙で148議席を獲得し、大躍進した立憲民主党を率いる野田佳彦代表との過去の