サクサク読めて、アプリ限定の機能も多数!
トップへ戻る
大谷翔平
japan.hani.co.kr
尹錫悦大統領と夫人のキム・ゴンヒ女史、岸田文雄首相と夫人の裕子女史が6日、大統領府本館で開かれた夕食会で記念撮影をしている=大統領室提供//ハンギョレ新聞社 退任間近の岸田文雄首相の2日間の訪韓は、議題も内容も曖昧だった。一つ確かなのは「これ以上謝らない日本」、そしてそれに同調する尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領の歴史観を再確認したことだった。 尹大統領と岸田首相は6日、12回目で最後の首脳会談を1時間40分にわたり行い、「私は1998年に発表された日韓共同宣言を含め、歴史認識に関する歴代内閣の立場を全体として引き継いでいることを明確に申し上げた」とし、「当時、厳しい環境の下で多数の方々が大変苦しい、そして悲しい思いをされたことに胸が痛む思い」だと述べた。「金大中-小渕宣言」と呼ばれる1998年の韓日共同宣言などに含まれた日本の過去の植民地支配に対する反省と謝罪などを具体的に言及することなく
女性軍人の写真を使った違法合成画像のテレグラムチャンネルで女性軍人を「軍需品」と蔑視し、参加者に被害者の名前、階級、携帯番号、インスタグラムID、年齢、軍服を着た写真、日常写真、セクハラ文章などを要求する様子=資料//ハンギョレ新聞社 地域や学校などに細分化、体系化した、違法合成画像(ディープフェイク)を作成、流布する性犯罪が相次いで明らかになっている中、女性軍人の写真を使った違法合成画像が流通するテレグラムチャンネルが運営されていることが確認された。個人のSNSに投稿された日常の写真だけでなく、軍の内部ネットワークでしか見られない証明写真などが利用されているため、違法合成画像の作成に軍内部者が関与している可能性が高いと考えられる。 その他にも女性教師や看護師などの特定の職域の女性を上げたチャンネルも多数確認されており、公的領域か私的領域かを問わず女性を対象化した性差別的な視点がテレグラム
ガールズグループ「NewJeans」が2024年6月26~27日、東京ドームでステージ「Bunnies Camp」を披露している。デジタルプラットフォームの発展とともに全世界が楽しむK-POPの力を再確認させたと評された=ADOR提供//ハンギョレ新聞社 2024年6月27日、日本の東京ドームでは、韓国のガールズグループ「NewJeans」のファンミーティング「Bunnies Camp」が開催された。NewJeansのメンバーのハニは、1980年代に日本で大人気だった歌手、松田聖子の「青い珊瑚礁」を歌い、大きな話題となった。派手な舞台演出とキレのあるダンスで代表されるK-POPではなく、素朴な振付と愛らしいメロディーに日本の観客たちは驚き、感心し、感動した。東京ドームを埋め尽くした数万人のファンたちは思い出を呼び起こしながら、韓国のガールグループ「NewJeans」のベトナム系オーストラリ
コリア協議会が設置して以来、岸田首相が4年間撤去圧力 行政当局、展示期限終了後「撤去」要請…市議会は存置要求 ドイツ・ベルリンの平和の少女像(以下、少女像)を管轄する行政区であるミッテ区が、少女像を建てた市民団体「コリア協議会」に対し、今年9月までに像を撤去しなければ過料を科すとの方針を直接伝えてきたことが21日(現地時間)に分かった。ミッテ区では市民社会と区議会が何度も少女像存置決議をあげるなどの努力がなされてきたが、区は従来の方針を守るとの立場であるため、対立は強まるとみられる。 19日にミッテ区のシュテファニー・レムリンガー区長と面談した独韓市民団体「コリア協議会」の説明を総合すると、レムリンガー区長は少女像の設置期限が終わる9月28日までに少女像を撤去しなければ過料を科す予定だと同協議会に告げてきた。区は、人員を動員して強制撤去することはせず、コリア協議会が少女像を移すまで繰り返し
パリ市民たちが7日、フランス・パリのレピュブリック広場で、この日行われた早期総選挙の決選投票で極右・国民連合の第1党への登板が阻止されたことを祝っている/AP・聯合ニュース 極右ポピュリズムがふたたび力を増している。ポピュリスト右派は、自分たちが左派の課す抑圧的な強要に対抗して「穏健な正常性」を擁護しているというレトリックを繰り返し用いる。たとえば、これらの人たちは、ウォーク(woke:覚醒した、目覚めた)左派の「キャンセル・カルチャー」によって、個人が異性愛者であるとか伝統的な見解を持っているという理由だけで罪悪感を抱き、ある話や行動が突然禁止される可能性があるという恐れを感じ、息が詰まる雰囲気がつくられていると非難する。 一例としては、最近、ファシズムを擁護するマイケル・ミラーマンという右派知識人が「なぜ正常なすべてのことがファシストと呼ばれるのか」(Why is everything
3期目に挑む小池百合子東京都知事は先月30日午後、東京都大田区のJR蒲田駅前での演説で、8年間の都政を広報し「都知事選で金メダルをお願いします」と訴えた=小池知事のSNSよりキャプチャー//ハンギョレ新聞社 7日に行われた東京都知事選挙は、いくつかの意味で日本社会の現状を反映した大騒ぎだと思える。第一の特徴は、日本の女性蔑視の反映という点である。世論調査で1位と2位だった現職知事の小池百合子氏と蓮舫前参議院議員は、国会議員を長い間務め、知名度もある。この点をとらえて、メディアは「女の対決」とはやし立てた。このような盛り上げ方は、今の日本における男女平等についての認識の浅さの反映である。小池氏は、関東大震災における朝鮮人虐殺の犠牲者に対する追悼メッセージをかたくなに拒絶するという点で歴史修正主義者であり、まっとうな人権感覚を持った政治家とは言えない。最大の繁華街、新宿で行き場のない若い女性を
チョン・ウィギルの世界、そして 戦争と対外膨張を擁護した極右が軍事介入に反対し、現実主義に忠実だという保守主流や進歩に近いというリベラル勢力が非妥協的な軍事介入を主張する現実のもとで、私たちは反戦と平和のためにいったい誰に期待すべきなのか。 国民連合のマリーヌ・ルペン前代表が先月30日(現地時間)、フランス北部のエナンボモンで総選挙の第1回投票の出口調査の結果発表を確認した後、明るく笑っている=エナンボモン/AP・聯合ニュース 反戦と平和は進歩とリベラル勢力が強調する価値だ。しかし最近の西側では、少なくとも戦争反対は極右の主張となったようにみえる。 30日にフランス総選挙の第1回投票で1位になった国民連合(RN)、ドイツの欧州議会選挙で与党の社会民主党を抜いて1位になった「ドイツのための選択肢」(AfD)、イタリア政府与党のジョルジャ・メローニ首相の「イタリアの同胞」(FdI)、ハンガリー
22日(現地時間)、イタリア・サルデーニャ島のスティンティーノ市の海辺に設置された平和の少女像=正義記憶連帯提供//ハンギョレ新聞社 日本の妨害にもかかわらず、イタリアのサルデーニャ島の海辺に日本軍慰安婦被害者を象徴する「平和の少女像」(以下少女像)が22日(現地時間)に設置された。少女像が建てられたスティンティーノ市の市長が、日本政府の問題提起に対し少女像に書かれた碑文内容の修正を検討する方針を示したという報道があったが、少女像の設置に参加した「日本軍性奴隷制問題解決のための正義記憶連帯」(正義連)は事実ではないと反論した。 ヨーロッパの休養地としても有名なサルデーニャ島のスティンティーノ市では同日、設置された少女像の周辺で除幕式が行われた。地中海を眺める海岸付近に位置することになった少女像周辺には、現地合唱団が歌う民謡「アリラン」が鳴り響いた。正義連は23日に報道資料を出し、除幕式には
ユネスコの諮問機関である国際記念物遺跡会議(ICOMOS、イコモス)が日帝強占期(日本による植民地時代)に朝鮮人強制動員が大規模に行われた新潟県佐渡鉱山(「佐渡島の金山」)の世界遺産登録と関連し、「保留(情報照会)」を勧告したことで、日本政府の悩みが深まっている。岸田文雄政権が2015年7月のように「朝鮮人強制労働」を認めるかなどが主な争点になるものとみられる。 10日のユネスコ報告書によると、イコモスは6日、佐渡鉱山が「世界遺産一覧票への記載を考慮するに値する価値を有すると考える」としながらも、いくつかの指摘事項を付けて保留を勧告した。重要な項目3つとともに、8つを追加で勧告した。 日本政府は、イコモスが指摘した北沢地区などを世界遺産の対象から除外し▽遺産保護のために緩衝地帯を拡張することと▽鉱業権の所有者が遺産の範囲内で商業採掘をしないという約束が必要だという3つの核心事項については受
パレスチナのガザ地区最南端のラファに対するイスラエルの攻撃が続くなか、5月22日、パレスチナ人の男性と子どもたちが崩れた建物のなかで一緒に座っている/AFP・聯合ニュース 小説『悪魔の詩』の作者サルマン・ラシュディは5月20日、パレスチナ国家が樹立されたら、ハマスが統治する「タリバンのような」政府になると主張した。彼はまた、進歩的な人たちが「ファシストのテロ集団」であるハマスを支持してイスラエルを批判するのは「奇妙なこと」だとも述べた。 私はラシュディの意見に同意しない。タリバンはどのようにして統治することになったのか。かつてのアフガニスタンは比較的近代化に対して開かれていた国だった。そうしたなか共産主義勢力がクーデターを起こすと、ソ連がそれを支援するために軍事介入し、ソ連の影響力が広がることを阻止するために米国とパキスタンがイスラム抵抗勢力に武器を供与したことによって、私たちが知る現在の
マーシャル諸島のミリ環礁で日本に抵抗した朝鮮人労働者たちがやつれた様子で米当局が用意したゴム製のイカダに乗って戦争捕虜として移送されている。1945年3月18日、米海軍が撮影した写真=日帝強制動員市民の会提供//ハンギョレ新聞社 太平洋戦争中に南太平洋のマーシャル諸島の「ミリ環礁」で発生した、強制動員された朝鮮人の集団虐殺事件をめぐり、真実糾明が必要だとする主張が出ている。 日帝強制動員市民の会は5日、「1942年から45年まで、深刻な飢餓や強制労働、米軍の空襲、日本軍の弾圧によってミリ環礁で死亡した強制動員朝鮮人は218人に達する。『戦争の狂気』を象徴するミリ環礁集団虐殺事件の悲劇を詳細に明らかにしなければならない」と指摘した。 強制動員された朝鮮人たちがミリ環礁に移動したのは、1942年初めのことだった。日帝は釜山(プサン)港で朝鮮人2400人を船に乗せて出発した。船には海軍軍属の身分
1945年の解放後、日本に留まり定住することになった在日朝鮮人は、極限状況だった戦後空間で、はたしてどのように生存できたのだろうか。青巖大学在日コリアン研究所のパク・ミア学術研究教授が最近、自身の博士論文をもとに出版した『在日朝鮮人と闇市』は、在日朝鮮人が戦後日本で形成された「闇市」といかに不可分の関係を結ばざるを得なかったのかを、様々な史料を通じて綿密に調べた本だ。 著者は、在日朝鮮人と闇市の関係に注目した理由について「闇市は解放後に形成された在日朝鮮人経済史の出発点といっても過言ではない」からだと述べている。焼肉とパチンコは、在日朝鮮人の産業を代表する二大業種だが、これも戦後形成された闇市での在日朝鮮人の活動と密接な関連がある。日本では戦時中から闇取引が盛んに行われたが、敗戦後には公権力が無力になった状況に乗じ、全国的に闇市が生産と消費、流通を支える公然の場所になった。都市ごとに鉄道駅
私たちにとっての本当の問題は、私たちに迫りくる危機をすべてよく知っていながらも、それを防ごうとは行動しないことだ。私たちが直面する状況は、劉慈欣のSFの傑作『三体』(The Three-Body Problem)に書かれた状況に似ている。3つの太陽が存在する「三体」の世界では、太陽が予測できない周期で昇ったり沈んだりする激しい高熱期と低温期が繰り返され、文明が滅亡し続ける。そこでの人生は、予測できない要素との絶え間ない闘争だ。 最近私たちが経験している環境のかく乱は、地球が三体の世界のように変化してきていることを示しているのではないか。地球温暖化はもちろん、私たちが目撃する破壊的なハリケーンや干ばつ、洪水は「自然の終末」を示しているのではないか。 私たちが地球温暖化を考えるとき、英国が荒涼として乾燥した土地になったり、米国のカリフォルニアのデスバレーが大きな湖になってしまったことを思い浮か
日本政府の圧迫でソフトバンクがLINE(ライン)の株式取得の交渉に乗り出し、ネイバーが13年間かけて成長させた「日本の代表的なメッセンジャーアプリ」LINEの経営権が日本に渡るのではないかという懸念が高まっている。個人情報流出で始まった「LINEヤフー」の問題が、「セキュリティ対策」の用意ではなく「経営権の奪い取り」へと切り替わる様子だ。 25日、共同通信や産経新聞などの日本メディアによると、ソフトバンクは個人情報流出を問題視し、LINEサービスを運営する「LINEヤフー」の中間持ち株会社であるAホールディングスの株式をネイバーから買い取るための交渉を進めている。 共同通信は、ソフトバンクがネイバーからAホールディングスの株式を少しでも取得し、Aホールディングスの出資比率が高くなれば、LINEヤフーの経営主導権を握ることができると報じた。さらに、LINEヤフーを根本的に改革するには、わずか
連合国最高司令官総司令部(GHQ)が作成した韓国から日本への密航ルート。1949年1~6月に密航した韓国人は1327人(282隻)で、このうち済州道民は69人(3隻)となっている。同地図は、米国立公文書記録保管局(NARA)所蔵のGHQの文書を合成したもの//ハンギョレ新聞社 済州(チェジュ)4・3抗争は済州の人々の人生を根本から覆した。生と死の境に立たされた済州の人々は死を逃れて島を脱出した。親や兄弟を失い、頼れるところもなく、失意と絶望の日々を送っていた人々も島を離れた。命がけで密航船に身を預けた人たちが行き着いたのは、日本の大阪だった。日本国内の4・3遺族は確認されているだけで850人あまり。およそ1千人を超えるものと推定される。慣れない土地で自らを鍛えながら根を下ろした人々は、今も4・3の記憶を胸に抱いて故郷に想いを馳せながら、「在日」として生きている。 「済州を発って日本に向かっ
© Hankyoreh Media Group All Rights Reserved. 발행인:최우성 | 편집인:김영희 | 個人情報 | 利用規約 〒121-750 大韓民国ソウル特別市麻浦区ヒョチャンモクキル6 ハンギョレ新聞社 電話番号 : +82-2-710-0326 (日本語版) | メールアドレス : japan@hani.co.kr (日本語版)
東京のGHQ傘下の民間検閲支隊が、済州と日本との間でやりとりされた郵便を検閲し、手紙の内容について記した報告書=ホ・ホジュン記者//ハンギョレ新聞社 済州(チェジュ)4・3抗争は済州の人々の人生を根本から覆した。生と死の境に立たされた済州の人々は死を逃れて島を脱出した。親や兄弟を失い、頼れるところもなく、失意と絶望の日々を送っていた人々も島を離れた。命がけで密航船に身を預けた人たちが行き着いたのは、日本の大阪だった。日本国内の4・3遺族は確認されているだけで850人あまり。およそ1千人を超えるものと推定される。慣れない土地で自らを鍛えながら根を下ろした人々は、今も4・3の記憶を胸に抱いて故郷に想いを馳せながら、「在日」として生きている。 「1948年8月に兄さんが済州を去って以来、兄さんの行方は分かりませんでした。今回無事に大阪に着いたと聞いてほっとしています」 済州道表善面表善里(ピョソ
米国国務省の職員が、集団虐殺にあたるイスラエルの戦争遂行を支援する米国政府ではこれ以上働けないとして、辞表を提出した。 国務省の民主主義・人権・労働局中東担当のアネル・シェライン氏は、米国がガザ地区での戦争を行うイスラエルに兵器を提供し続ける状況に耐えられないとして、27日に辞職した。シェライン氏は、国務省の異議聴取のルートや会議を通じて懸念が伝わるよう試みたが、米国がイスラエルに兵器を送り続けるかぎり、このような努力は無意味だという結論を下したことを明らかにした。中東地域の民主主義と人権に関する仕事をしてきたシェライン氏は「もうこれ以上、私の仕事をすることはできない」として、「人権擁護のための努力は不可能だった」と述べた。 シェライン氏は、CNNのウェブサイトに掲載された「私はなぜ国務省を辞めるのか」と題した寄稿で、ガザ地区の保健省の集計で子ども1万3000人をはじめとする3万2000人
1500年余り前に日本からソウルに移ってきた技術者をはじめ、倭の移住民が工房などの生産活動に従事していた事実が明らかになった。最近、彼らが暮らしながら墓に使う葬儀用品として使ったと推定される日本特産の土器が相次いで確認されたためだ。 大韓文化財研究院は6日、今日のソウルである漢城に百済王朝が都を置いた漢城百済時代(西暦18年~西暦475年)の官営土器窯関連遺跡(京畿道城南市福井洞(ソンナムシ・ポクジョンドン))から、古代日本の権力層の大型墓を飾った土器装飾遺物の「埴輪(はにわ)」を初めて発見したと明らかにした。大韓文化財研究院は地中の文化遺産を発掘・調査する機関だ。 埴輪は5世紀前半の古代日本の典型的な装飾型土器で、主に円筒形のものと動植物形の象形造形物、家などの住宅造形物などに分けられる。今回発掘されたのは円筒形で外壁に穴を開けた5世紀の造形物だ。 城南市福井洞の百済土器窯関連遺跡の廃棄
「急速に進展する少子化により、我が国は社会機能を維持できるかどうかの瀬戸際と呼ぶべき状況に置かれています」 日本の岸田文雄首相は先月23日、日本の通常国会の開会を告げる衆議院本会議の施政方針演説で、出生率の低下によって大きな社会的危機に陥った日本社会の現実を指摘した。首相はこの危機に立ち向かうために子育て政策は「待ったなしの先送りの許されない課題」だとし、「年齢・性別を問わず、みなが参加する、従来とは次元の異なる少子化対策を実現したい」と語った。 翌日、米国「CNN」はこのような現実を伝えつつ、少子化問題は日本だけでなく中国や韓国を含めた東アジア全体を貫く主要な懸念事項だと指摘した。1961年の大躍進運動の失敗で一時的に人口が減った後、61年ぶりに減少へと転じた中国、世界最低水準の出生率を記録している韓国なども同じ状況だということだ。 実際に、国連経済社会局が昨年7月に発表した「国連世界人
鉄分が豊富なカンラン石は、高温高圧で地下水と反応し水素を生成する=スミソニアン国立自然史博物館提供//ハンギョレ新聞社 史上最大の天然水素の鉱床がアルバニアの鉱山で発見されたという研究報告に続き、全世界の地中に埋蔵されている天然水素が5兆トンに達するという米国地質調査局(USGS)の未発表報告書の内容が公開され、注目を集めている。水素は温室効果ガスを排出しないクリーンエネルギー源だ。 5兆トンとは、現在全世界で年間消費される水素1億トンを基準にした場合には5万年、今後予想される年間5億トンを基準にした場合には1万年にわたって使える量だ。 研究責任者である地質調査局のジェフリー・エリス博士(石油地質学)は、最近デンバーで開かれた米国科学振興協会(AAAS)の年次学術会議で、研究内容の一部を紹介し、「大部分の水素は接近不可能な可能性が高いが、数%だけ抽出しても年間5億トンに達するとみられ、天然
3・8国際女性デーを4日後に控えた昨年3月4日、韓国女性団体連合が主催する第38回韓国女性大会がソウル市庁前のソウル広場で開催されている=カン・チャングァン先任記者//ハンギョレ新聞社 先月、フィナンシャル・タイムズに興味深い記事が掲載された。各国で若い女性と若い男性との理念格差が大きく広がっているという内容だった。どの国でも若者はリベラルで、年を取るにつれて保守化する。ところが最近、多くの国で若い男性が保守化し、理念が男女で大きく分かれているというのだ。記事では米国、英国、ドイツ、韓国の例が言及されていたが、その中でも韓国が特に異常だった。他国でも若い男性は保守化してはいるが、女性に比べて相対的にそうだということであって、依然として保守よりはリベラルに近かった。大韓民国は違った。グラフを見ると、韓国の若い男性は2015年頃からダイビングするように大きく落ち込んでいる。極端に、そして急速に
12日未明、パレスチナ・ガザ地区のラファにイスラエル軍が大規模な空爆を行い、爆撃された建物から炎が吹き上がっている/AFP・聯合ニュース イスラエルが、パレスチナのガザ地区の全人口の半数を超える140万人あまりが密集する最南端のラファに対する攻撃を、12日に事実上開始した。 イスラエル国防軍(IDF)はこの日早朝、ラファに大規模な空爆を行ったと、ロイター通信などの外信が報道した。この日の攻撃では、イスラエル軍の戦闘機だけでなく戦車や戦艦なども加わったと、同通信は報じた。この日の空爆でラファでは100人ほどが死亡したと、ガザ地区保健省が明らかにした。イスラエル軍も声明を出し、「ラファのシャブラ地域を空爆した」と明らかにした。 これに先立ち、米国のホワイトハウスはこの日、ジョー・バイデン大統領がイスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相と午前に電話会談を行い、「バイデン大統領は、100万人以上とな
ほとんどの人にとって、真実とは事実に合致する陳述を意味する。「私は今、セントヘレナ島でナポレオンの邸宅を見ている」という言葉が真実となるためには、その人が本当にそうしていなければならない。一方、ポストモダン哲学者は、真実/非真実は陳述そのものの属性ではないと主張し、それ自体は真実でもなく偽りでもないある言説が、いかなる真理で構成されているのかを歴史的に調べることが重要だと考える。科学は実験的な手続きを通じて、明確に公式化された用語で特定の命題を真理として確立する。宗教は複雑な修辞学的な方式によって、私たちが慈悲深い神的な存在の統制する世界に住んでいるという経験を生成することで、いわゆる「真理」を確立する。 真実に対する一般的な観点とポストモダンの歴史主義的な相対主義の間には、別の道があるのだろうか。精神分析学がヒントを与えてくれる。精神分析家は、真実(来談者の症状を説明する解釈)を適切な時
2023年10月7日(現地時間)パレスチナのガザ地区に対するイスラエルの報復爆撃で建物から炎が上がっている=ガザ地区/ロイター・聯合ニュース ある人々は、イスラエルはハマスによるユダヤ人集団虐殺から自身を守っているのだといってイスラエルを擁護する。だが、ベンヤミン・ネタニヤフの発言を聞くと、集団虐殺を語ることに抵抗がない。彼はガザ地区のパレスチナ人に言及し、「アマレクがしたことを忘れるな」と言ったことがある。アマレクは、旧約聖書で神がイスラエル民族に全滅させるよう命じた民族だ。宗教的原理主義で集団虐殺を正当化しているのだ。 ネタニヤフは「我々は大きな苦しみと国際的な圧力に直面しているが、誰も我々を妨げることはできない」と述べた。国際社会の支持がなくても、ハマスを最後まで除去し、二国家解決策を拒否するという意向だ。だが、これは自ら到達できない目標の捕虜になるものだ。イスラエルがアラブの隣人た
群馬県の県立公園「群馬の森」にあった強制動員朝鮮人犠牲者追悼碑は、直径7.2メートルのコンクリートの円形台の上に幅4.5メートル、高さ1.95メートル大の碑石と高さ約4メートルの金色の塔で構成されている=高崎/キム・ソヨン特派員//ハンギョレ新聞社 20年間、群馬県高崎市にある県立公園「群馬の森」で韓日友好の象徴となっていた強制動員朝鮮人犠牲者追悼碑が撤去された。 群馬県は公園を全面閉鎖した中で、1月29日に追悼碑の撤去を始めた。取材が封鎖されると日本のメディアはヘリコプターを飛ばした。朝日新聞が31日に上空から撮った映像を見ると、追悼碑があった場所は空き地になっていた。直径7.2メートルの円形台座と碑文が設置されていた幅4.5メートル、高さ1.95メートルのコンクリート碑石は細かく砕かれ、うずたかく積まれていた。「記憶 反省 そして友好」と書かれた金属材質の碑文などは取り外し、追悼碑を建
ドイツの歴史学者が、日本の群馬県で撤去が進められている朝鮮人強制動員追悼碑について、撤去の中止を求めるオンライン署名運動を行っている。 日本史を研究するボン大学のラインハルト・ツェルナー教授は、1月27日にオンライン署名サイト(Change.org)を通じて、「群馬の森」公園に設置された「追悼碑」の撤去に反対する署名活動を始めた。この署名には31日午前までに390人が参加した。 ツェルナー教授は、署名活動を始めた理由について「大衆の追悼は上から命令できるものではなく、社会のあらゆる層が参加するプロセスだ。群馬県は、追悼と和解の重要性・必要性に対して、ただちに公開討論を行うよう求める」と書いた。さらに、「このように合意もなく追悼碑が撤去されることは、日本が歴史的責任を否定し、日韓関係を故意に損ねる行為とみなされるだろう。今なお終わっていない日韓和解のプロセスでも、今回の追悼碑の撤去は深刻な打
1人当たりの所得、健康寿命、寛容などの項目ではあまり差がない。いっぽう社会的支持、人生の選択に関する自由、不正腐敗に対する認識では大きな差がある。自己責任で無限競争を繰り広げながら生きる韓国人は、苦しい時に信じ、支えてくれる友人知人がほとんどいない。最上位諸国においては、正規職の安定と非正規職の高賃金は「選択」の問題だ。韓国においては勝者である正規職が特権を独占し、敗者である非正規労働者は永久に差別されるという「運命」の問題だ。 チョ・ヒョングン|社会学者 教養科学の本を読むのが好きだ。洞察力に満ちた進化生物学分野の本が特に面白い。時には、ハッと事実に気づく瞬間が訪れることもある。進化生物学の前提は、すべての生命体が本能に従って生存と繁殖を追求している、というものだ。原始の単細胞生物から始まったこの本能が数十億年間にわたる遺伝子の複製を通じて受け継がれ、進化した結果が私という存在だとは、神
強制動員された朝鮮人犠牲者追悼碑を建て管理をしてきた日本の市民団体「『記憶 反省 そして友好』の追悼碑を守る会」の石田正人さん(71)が24日、「群馬の森」公園にある追悼碑について説明している=群馬/キム・ソヨン特派員//ハンギョレ新聞社 今月24日に訪れた、群馬県高崎市にある「群馬の森」公園。東京ドームの5.6倍の広さで、群馬の市民の憩いの場であるこの公園は、「朝鮮人強制動員」問題を巡る群馬県と地域の市民団体間の衝突で微妙な緊張感に包まれていた。これを表わすかのように、裏門の前には「工事のため1月28日午後5時30分から2月12日午前8時まで公園を閉園する」という内容の案内板がぽつんと立てられていた。市民が頻繁に訪れる広々とした公園が2週間ちかく閉鎖されるという異例の状況を迎えることになったのだ。 公園の裏門から入って3分ほど歩くと、2004年に群馬県と地域の市民団体が力を合わせてようや
次のページ
このページを最初にブックマークしてみませんか?
『韓国 ハンギョレ the hankyoreh japan』の新着エントリーを見る
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く