性別と社会の因果をSFの技巧で顕在化させる…「Disney+」ドラマシリーズ『Y:ザ・ラストマン』の感想です。前半パートはネタバレなし、後半パートからネタバレありの構成です。 原題:Y: The Last Man 製作国:アメリカ(2021年) シーズン1:2021年にDisney+で配信(日本) 原案:イライザ・クラーク LGBTQ差別描写 わい ざらすとまん 『Y:ザ・ラストマン』あらすじ ある日、世界は一変する。地球上のY染色体を持つ生き物は突如として死滅してしまった。人間社会もシスジェンダーの男性を一挙に失い、大混乱に陥る。男性閣僚が死亡したことで、その場にいた女性たちでなんとか臨時政府を急ごしらえで築く。一方で庶民は不安と恐怖に駆られて、しだいに制御不能になり、殺戮さえも起きる。そんな中、たったひとりだけシスジェンダーの男性と雄の猿が生存していることが判明し…。 『Y:ザ・ラスト