休校が長引くなか、子どもたちの学習の遅れを心配する声は、日増しに高まっている。オンライン、オフライン問わず、なんらかの宿題、課題、教材があっても、かなりの数の子どもたちにとって、登校していたときのように勉強がはかどるわけではない。 5月中の休校を決めた地域もあるし、夏休みをほとんどゼロにしようとする動きも一部にある。 昨日のわたしの記事では、夏休みを極端に短くすることの問題点について書いた。年間の授業内容をこなそうとするのが、教育として本当によいことなのか、子どもたちの自由時間の確保も教育上、重要な意味があるという話をした。 前回の記事:夏休みゼロ、大幅短縮の大問題 ― 本当に子どものためを考えてのことか? さて、学習指導要領を確認すると、小学校5、6年生は年間1015時間(小学校の場合1時間単位は45分のこと)といった、年間の標準授業時数というのが決まっている。これは、全国どこの小学校や