イサム・ハムザ氏は中東・アフリカ圏で最も日本情報に通じた学者の一人だと言われている。技術・産業を支える思想、政治、経済、行政制度など幅広い分野で総合的に日本研究を行うことの意義を聞いた。 イサム・ハムザ Isam HAMZA エジプト日本科学技術大学のリベラルアーツ・カルチャーセンター長。専門は、日本思想史。1956年、エジプト生まれ。カイロ大学文学部日本語日本文学科卒業後、1978〜91年、大阪大学大学院に留学。博士(文学)。エジプト・ミスル科学技術大学言語・翻訳学部学部長、カタール大学日本語・日本文学部長、カイロ大学文学部副学部長などを歴任。『明治、変革を導いた人間力』『竹取物語』など日本語文献のアラビア語への翻訳も多数手がける。令和3年度外務大臣表彰を受賞。 エジプト人は東洋人 イサム・ハムザ氏は、アラブ世界で日本語教育・日本研究の中心的な役割を担うカイロ大学日本語日本文学科の第1期