有機食品を食べると体内に残留する農薬の量が大幅に減ることが、最新の研究で改めて明らかになった。農薬は、政府の決めた使用量が守られていても、日常的に摂取すると内臓機能や胎児・子どもの発育に予期せぬ影響を及ぼす恐れがあると指摘する専門家は少なくない。そのため、農薬の摂取や蓄積をどうすれば防げるか世界的に関心が高まっている。 グリホサートを調査研究は、国際環境保護団体の「地球の友」に所属する米国の科学者らが行い、今月11日、学術誌『Environmental Research』に掲載された。 米国内の各地から4家族を選び、4歳から15歳までの子ども9人を含めた計16人に、まず普段通りの食事を5日間続けてもらい、6日目からは朝昼晩とも、農薬や化学肥料を使わずに生産した有機農産物のみを使った食事に切り替え、6日間、継続してもらった。その間、毎日、尿を採取し、分析した。 分析した農薬は、除草剤のグリホ