(きむら・たくや)東京大学大学院教育学研究科修士課程修了、東北大学大学院教育情報学教育部博士後期課程中退。博士(教育学)。京都大学助教、長崎大学助教・准教授を経て、2012年九州大学准教授。九州大学21世紀プログラム主導教員、名古屋大学客員准教授などを務め、2022年1月から現職。カリフォルニア大学バークレー校客員研究員、大学アドミッション専門職協会理事長。専門は教育社会学、教育計画論。 入試問題のクオリティーが落ちている ――カリフォルニア大学バークレー校のジョン・A・ダグラス教授の著書で、木村さんが監訳した『衡平な大学入試を求めて』(九州大学出版会)が教育関係者の間で話題になっています。公立大学として入学者の多様性の確保を使命とするカリフォルニア大学の入学者選抜をめぐる経緯を報告した内容です。米国には日本の共通テストに相当するSATやACTという標準テストがありますが、カリフォルニア大