「『鬼滅の刃』が舞台化!? あの世界観をどうやって表現するんだろう?」 2019年秋。『週刊少年ジャンプ』で連載中の漫画『鬼滅の刃』が舞台化されるというニュースは、SNS上で瞬く間に大きく広がった。 シリーズ累計発行部数が2,500万部を超え(2019年12月時点)、『週刊少年ジャンプ』が発売される毎週月曜日には“鬼滅本誌”がTwitterトレンド入りするほどの人気作が舞台化となれば、界隈が揺れるのも当然だ。そのなかで、舞台ファンが次々と口にしていたのが、 「末満さんなら安心だ!」 という言葉だった。 本作で脚本・演出を務める末満健一が手がけた2.5次元作品には舞台『K』や舞台『刀剣乱舞』、オリジナルでは10年にわたって上演を続けている舞台『TRUMP』シリーズなどがある。緻密に練り上げられた世界で描かれる死生観、絶望と希望が同居した深い感動を呼び起こす作風。過酷な展開も多い『鬼滅の刃』と