先日、誕生日を迎え、40歳になりました。 12歳の長男・誠人から、「お父さん、誕生日プレゼントなにがほしい?」と聞かれました。長男は、4人の弟・妹たちを含めて家族の誕生日にいつもプレゼントを用意してくれます。 私は、「誠人が元気でいてくれるのがお父さんへのプレゼントだよ」と、はじめ答えました。でも、やはり何かをプレゼントしたいようで、何度も聞いてくるので、「誠人が書いた本がほしい」と答えました。 そんな父の”わがまま”に応えてくれて、手作りの「本」である『僕と父』という短編小説をプレゼントしてくれました。 そんな長男は、先日、小学校を卒業しました。 息子がプレゼントしてくれた小説を紹介します。 ======================================= 『僕と父』 本山誠人 「ミーンミンミンミンミーン」とセミが鳴いた。 ある日の夏のこと、僕は暑すぎて床で眠っていた。 家