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民衆の敵 イプセン 映画の検索結果1 - 7 件 / 7件

  • 北村紗衣さんの『批評の教室―チョウのように読み、ハチのように書く―』寸評

    北村紗衣さんの著書『批評の教室ーチョウのように読み、ハチのように書くー』(ちくま新書)が面白い(ダイレクトマーケティング)。 一言で言えば『批評の教室』は、読書を単に「面白かった」で済ませるのではなく、より深く楽しむために、精読・分析・批評執筆を如何に行なうかを、初心者向けに平易に解説した本である。文学作品・書籍だけでなく、映画作品等についての批評も視野に入れて書かれているので、他のジャンルへの応用も可能だろう。初心者向けとしては悪くない。図書館などで試し読みするなり、書店で購入するなりして欲しい。 同書には、冒頭から良いことが書いてある。一つの作品について良い批評を行なうためには、他の作品・文献なども読み漁り、多角的に観察・考察を行なうといった主旨の、大抵の読書術・批評入門には書いてあるような良いことである。 最初に私は、この本のことを「面白い」と書いた。しかし正直に言えば、それは本来の

      北村紗衣さんの『批評の教室―チョウのように読み、ハチのように書く―』寸評
    • 『リチャード・ジュエル』が問う日本の司法と報道 - 石川智也|論座アーカイブ

      『リチャード・ジュエル』が問う日本の司法と報道 全国公開されているこの映画とゴーン逃亡劇は、日本の刑事司法を考える格好の題材だ 石川智也 朝日新聞記者 米国の冤罪事件の年表に必ず登場する名 時宜を得たというべきかどうか、カルロス・ゴーン逃亡劇に続き、日本の刑事司法のあり方について考える材料を提供してくれる一本の映画が、1月17日から全国公開されている。 『リチャード・ジュエル』。主人公であり実在の人物の名が題名になった作品だが、この名は冤罪事件の年表やメディア史には必ず登場する。 米国人にとって、日本で言えば松本サリン事件の被害者である河野義行さんのような響きを持つと言えばよいだろうか。一時は「アメリカの英雄」としてメディアの寵児に祭り上げられながら、一転して凶悪な爆弾テロ犯に仕立て上げられた男だ。 周囲の目が突如一変する不条理性や権力の非人間性をあぶり出したという点ではカフカの『変身』や

        『リチャード・ジュエル』が問う日本の司法と報道 - 石川智也|論座アーカイブ
      • スティーヴ・マックィーン晩年の素顔も投影された遺作『ハンター』

        もう40年以上の歳月が、流れてしまった。1980年11月7日…稀代のアクションスター、スティーヴ・マックィーン死去が報じられた際の衝撃を、今の若い映画ファンに伝えるのは、もはや至難の業かも知れない。 家庭環境に恵まれない不良少年だったマックィーンは、折り合いの悪かった継父によって、少年院に送り込まれる。退所後は数々の職を経て、海兵隊に入隊。3年間の軍隊生活を送った。 彼が演劇の勉強を始めたのは、20代になってから。そして30前後からスター街道をひた走り、やがて“キング・オブ・クール”と異名を取る、世界的な人気者となった。 1930年生まれ。思えばクリント・イーストウッドと、同い年である。マックィーンは「拳銃無宿」(58~61)、イーストウッドは「ローハイド」(59~65)という、それぞれTVの西部劇シリーズで世に出て、その後『ブリット』(68)『ダーティハリー』(71)という、それぞれに刑

          スティーヴ・マックィーン晩年の素顔も投影された遺作『ハンター』
        • 「バカにしやがって!」原作者がブチギレた名作映画5選。絶対に許されない改変…。作者に嫌われてしまった不幸な作品をセレクト

          半分見えるヒレと迫り来る様子を表す音楽…。 原作から余計な要素をそぎ落とした傑作スリラー『ジョーズ』(1975) 出典:Amazon 原題:Jaws 製作国:アメリカ 原作:ピーター・ベンチリー 監督:スティーブン・スピルバーグ 脚本:ピーター・ベンチリー、カール・ゴットリーブ キャスト:ロバート・ショウ、ロイ・シャイダー、リチャード・ドレイファス、ロレイン・ゲイリー、マーレイ・ハミルトン 【作品内容】アメリカの東海岸に位置するアミティ島では、夏のビーチで観光収入を得ていた。ある日、1人の女性が薄暗い海に入っていると、突然海の底に引きずり込まれ、数日後に体の一部が浜辺に打ち上げられるという事件が起こる。 検死によってサメに襲われたことがわかり、警察署長のマーティン・ブロディはビーチの閉鎖を要求するが、市長らに海は町の大事な収入源であるとして却下される。しかし、次から次へと犠牲者が出てしまう

            「バカにしやがって!」原作者がブチギレた名作映画5選。絶対に許されない改変…。作者に嫌われてしまった不幸な作品をセレクト
          • 米誌映画担当、今年一番気に入った映画のシーンは『悪は存在しない』のあの20分間

            『悪は存在しない』で父親の巧と2人で暮らす花は、友達と遊ぶより、木々や生き物たちに見守られて森の中を歩き回るほうが好きだ ©2023 NEOPA/FICTIVE <こんなに面白い市民集会はない......。『ドライブ・マイ・カー』濱口竜介監督の新作『悪は存在しない』は、「普通の人々」の議論を静かなドラマにし、人間の本質を映し出す> ヘンリック・イプセンの代表作の1つに、『民衆の敵』という戯曲がある。現在ブロードウェイで再上演中で、トニー賞5部門にもノミネートされた。小さな町の医師が、町の財政を支える温泉が製革工場の廃液で汚染されていることを突き止め、地元紙にその事実を掲載しようとする。 しかし、新聞の編集者は、医師の報告によって温泉が閉鎖され、人々が仕事を失い、新聞を買うお金がなくなると気付く。そこで町の有力者と共に市民集会を画策する。人々に単に真実を示すのではなく、真実を「知りたい」かど

              米誌映画担当、今年一番気に入った映画のシーンは『悪は存在しない』のあの20分間
            • 芝居は魂だ! 築地小劇場の軌跡1924-1945

              本展について 最近、新国立劇場で三好十郎「斬られの仙太」の公演がありました。初演は築地小劇場です。彩の国さいたま芸術劇場でリーディング公演があったピランデルロ「作者を探す六人の登場人物」も築地小劇場で日本初演。SFの古典カレル・チャペック「ロボット」の日本初演も築地小劇場でした。今でもよく上演される久保田万太郎「大寺学校」、久保栄「火山灰地」、森本薫「怒濤」も築地小劇場初演でした。シェイクスピア、ゴーゴリ、イプセン、ストリンドベリ、チェーホフ、ゴーリキーなどの作品は日本では以前から上演されていましたが、築地小劇場でもさかんに取り上げています(このうち「民衆の敵」「令嬢ジュリー」「三人姉妹」などは築地小劇場が日本初演のようです)。築地小劇場は世界文学の窓であり、日本の劇作家を奮い立たせる空間でもあったのでしょう。 文学座、劇団民藝、俳優座、文化座は、築地小劇場で活躍した人たちが作った劇団(ま

              • Tristone Entertainment Inc.

                2024年02月06日 映画「見知らぬ人の痛み」出演! 主演・倫子役 監督:天野大地 2024年4月19日(金)テアトル新宿ほか全国公開 映画「見知らぬ人の痛み」公式サイト 2023年12月20日 読売テレビ・日本テレビ系プラチナイト木曜ドラマ「めぐる未来」出演! 干支ゆりか役 2024年1月18日(木)23:59~放送スタート 読売テレビ・日本テレビ系プラチナイト木曜ドラマ「めぐる未来」公式サイト 2023年11月20日 NHKBS時代劇「あきない世傳 金と銀」出演! お杉役 2023年12月8日(金)19:30~放送スタート https://www.nhk.jp/g/blog/5thwc3trnzh/ 2023年10月21日 NTV『ゼイチョー 〜「払えない」にはワケがある〜』第3話出演! 出渕恵美役 2023年10月28日(土)22:00~放送 NTV『ゼイチョー 〜「払えない」には

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