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米誌映画担当、今年一番気に入った映画のシーンは『悪は存在しない』のあの20分間
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米誌映画担当、今年一番気に入った映画のシーンは『悪は存在しない』のあの20分間
『悪は存在しない』で父親の巧と2人で暮らす花は、友達と遊ぶより、木々や生き物たちに見守られて森の中... 『悪は存在しない』で父親の巧と2人で暮らす花は、友達と遊ぶより、木々や生き物たちに見守られて森の中を歩き回るほうが好きだ ©2023 NEOPA/FICTIVE <こんなに面白い市民集会はない......。『ドライブ・マイ・カー』濱口竜介監督の新作『悪は存在しない』は、「普通の人々」の議論を静かなドラマにし、人間の本質を映し出す> ヘンリック・イプセンの代表作の1つに、『民衆の敵』という戯曲がある。現在ブロードウェイで再上演中で、トニー賞5部門にもノミネートされた。小さな町の医師が、町の財政を支える温泉が製革工場の廃液で汚染されていることを突き止め、地元紙にその事実を掲載しようとする。 しかし、新聞の編集者は、医師の報告によって温泉が閉鎖され、人々が仕事を失い、新聞を買うお金がなくなると気付く。そこで町の有力者と共に市民集会を画策する。人々に単に真実を示すのではなく、真実を「知りたい」かど