黒川弘務・東京高検検事長(当時)の定年を延長した閣議決定(2020年1月)を巡り、関連文書の開示の是非が争われている訴訟で、閣議決定の根拠となった法解釈の変更について当時の法務事務次官が「黒川氏の勤務延長を目的としたものとは認識していない」とする陳述書を大阪地裁に提出した。政権に近い黒川氏を検事総長にするため強引に法解釈を変更したとの見方があるが、これを否定したかたちになる。
危険運転に厳罰を与えるために制定された「危険運転致死傷罪」の適用を巡り、遺族らを落胆させるケースが相次いでいる。ジャーナリストの柳原三佳さんは「法定速度の2倍、3倍で走行する死亡事故でも『危険運転致死傷罪』に問えず、『過失運転致死罪』になる場合がほとんどだ。あらためて立法の意義が問われている」という――。 ■なぜ「無謀な速度違反」がなくならないのか 4月13日、下記のニュースが報じられました。 『9歳の女の子が死亡 一般道を速度100キロ超で走行か… スポーツカーの医師(36)を危険運転致死傷の疑いで書類送検』(RCC中国放送) 事故が起こったのは2022年6月18日午後8時すぎ。広島県福山市の交差点で、医師の男性(当時36)が運転するフェラーリと、交差点を右折してきた対向の軽乗用車が衝突。軽乗用車に乗っていた女児(当時9)が車外に放出されて死亡、運転していた女児の祖父と近くを歩いていた男
事務次官経験者が法廷に立つ異例の展開です。2020年に東京高等検察庁・黒川弘務検事長(当時)の“定年を延長”した閣議決定をめぐり、大学教授の男性が国に対し、法務省内の関連文書を開示するよう求めている裁判。大阪地裁で12月1日、当時の法務省の事務次官の証人尋問が行われました。 【画像を見る】検事長の”定年延長”公開された文書 退官が間近に迫った東京高検検事長 「法解釈変更」で“定年延長”を閣議決定2020年1月31日、当時の安倍晋三政権は、東京高検の黒川弘務検事長の勤務を、同年8月まで延長することを閣議決定しました。 黒川氏は当時62歳。約1週間後の2月8日に63歳の誕生日が迫っていました。当時の「検察庁法」では検察官の定年について、検察トップである検事総長を除き、63歳と定められていました。 しかし、安倍内閣は「検察庁法」ではなく、退職により著しい支障が出る場合に、特例で公務員の勤務延長を
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く