VTuber現象が映し出すVR/SNS時代の新しい友人関係遡れば2019年から書き始めた私のV日記は、もともとは自分の興奮と感動を記録したいという気持ちからだった。 しかし、いまではネットに親しむ者としてのあり方を追求し、人生への洞察を深めることが主要なテーマであり、それこそが私にとって最も重要なこととなっている。 2019年以前から漠然と疑問に思っていたが深く考えることのなかった事柄――インターネットにおけるさまざまなムーブメントの本質や、2015年頃からFacebookなどで強く感じていた「感情を煽ることに特化したコンテンツの氾濫」に対する嫌悪感――これらが、VTuberとの関わりを通じて、その中心的な仕組みとして見え始めたのである。 これまでのブログの閲覧履歴を見る限り、多くの人々にとっては興味を引かない内容である可能性が高い。誰も読みたいとは思わないかもしれないが、それでも私はこれ