AI(人工知能)は「GPU」で処理するのが当たり前――という認識が一般的になりつつあるが、そもそもGPUとは何かといえば、「Graphics Processing Unit」(グラフィックス処理装置)の略で、要するに“グラフィックス処理”を行うために開発されたデバイスである。 ではなぜグラフィックス処理のためのデバイスとAIが関係するのかを考えると、そこにはさまざまな歴史的な生い立ちが絡んでくる。まずはAI分野が立ち上がる前夜までの歴史を紹介したい。 GPUとは何か:グラフィックス専用チップの進化 最初にGPUと呼ばれるようになった製品は、1999年に発売されたNVIDIAの「GeForce 256」(写真1)というのが一般的な認識だと言えよう。GeForce 256はMicrosoftの「DirectX 7」(ゲームからグラフィックス処理を呼び出すライブラリ)に対応した製品である。198