ChatGPTは基本、「アウトプットが正しいかどうか判断できる」人しか使えない。ということは専門家はますます楽が出来て、専門家じゃない人との格差が拡大する。AIっていうのは本当は専門知を誰もが簡単に使えるようにして格差の縮小に働く… https://t.co/0MNIvymxgW
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大量のデータをもとに自動的に反復学習する「機械学習」。近年、飛躍的な進歩を遂げている最新理論の基本的な概念と代表的な手法を難解な数式を使わず、中学生でもわかる平易な記述で解説することを目指したブルーバックス『はじめての機械学習』は、これから勉強を始める学生、機械学習について知りたいビジネスパーソン必読の書となりました。 しかし、数式にうとい人にもわかりやすく、という命題を最優先したために、執筆は「正確性に欠ける」という悩ましいジレンマとの闘いだったと著者は言います。 そこで、本当に機械学習のさわりである本書で入門した読者の"その後"ために、「もっと知りたい」「本格的に学びたい」と思った時に、どんな本が参考になるのか? 「読者に欲求不満がたまるのではないか」と案じた著者が、"その先の道標"を紹介しつつ、学ぶべきポイントを説きます。 もっと知りたい ブルーバックスより刊行された『はじめての機械
ブルーバックスより新刊『生命はデジタルでできている』を上梓した著者・田口善弘氏(中央大学理工学部教授)の特別エッセイ。 一見すると挑発的にも思える同書のタイトルは、いかにして着想されたのか? 物理学を学んだ学生の意外な反応 僕は物理学科の教授だが、研究はバイオインフォマティクスというゲノム科学と情報学の境界の様なことをやっている。 当然、卒研生は分子生物学の知識がなくDNAとRNAの区別も知らない状態で研究室に配属される。そこで、まず、彼らには教科書で分子生物学の基礎を教えることになる。 難しい物理学を勉強した学生だ、分子生物学の勉強など楽勝だと思った。だが、ゼミをやってみて気づいた。学生たちは想定外の場所で躓いた。 「制限酵素がDNAを切断するってどういう意味ですか?」 「DNA鎖を5′→3′の方向に伸長させるってどういう意味ですか?」 確かに物理学では「重りがバネを引っ張って伸ばす」と
物理に挫折したあなたに。 発売即重版が決まった『学び直し高校物理』では、高校物理の教科書に登場するお馴染みのテーマを題材に、物理法則が導き出された「理由」を考えていきます。 本記事では〈物理学の大問題に関する重要な法則…「低温から高温に自発的に熱が移動」してしまうと「世界が安定的に存在できない」ワケ〉に引き続き、「マクスウェルの悪魔」のパラドックスについてくわしくみていきます。 ※本記事は田口善弘『学び直し高校物理 挫折者のための超入門』から抜粋・編集したものです。 「マクスウェルの悪魔」のパラドックス この考え方については昔「マクスウェルの悪魔」と呼ばれるパラドックスが考えられていた。コップの中に小部屋を作って開閉できる小さな窓をつける。エネルギーの小さい水分子がやってきたら窓を開けて中に入れ、逆に小部屋の中のエネルギーの大きな水分子が窓のそばに来たら開けてやって小部屋の外に逃がす。こ
物理に挫折したあなたに——。 読み物形式で、納得!感動!興奮!あきらめるのはまだ早い。 大好評につき5刷となった『学び直し高校物理』では、高校物理の教科書に登場するお馴染みのテーマを題材に、物理法則が導き出された「理由」を考えていきます。 本記事では熱力学編から、熱機関についてくわしくみていきます。 ※本記事は田口善弘『学び直し高校物理 挫折者のための超入門』から抜粋・編集したものです。 「モーターにはまだ負けません!」 熱機関が現役でいられる理由 「熱機関」というと古めかしい機関車の蒸気機関などを思い浮かべる人も多い。古い技術でいまは使われていないと思っている人も多いかもしれないが、どっこい熱機関はバリバリの現役である。 熱機関で有名なのは、ジェームズ・ワットの蒸気機関だと思うが、カルノーが熱力学を正しく理解していなかったのと同じようにワットの熱力学の理解はいまの我々から見たら非常に遅れ
物理に挫折したあなたに——。 読み物形式で、納得!感動!興奮!あきらめるのはまだ早い。 大好評につき5刷となった『学び直し高校物理』では、高校物理の教科書に登場するお馴染みのテーマを題材に、物理法則が導き出された「理由」を考えていきます。 本記事では、〈エジソンに勝利した伝説の発明家・テスラ…エジソンが激怒して起こったテスラとの「電流戦争の死闘」〉にひきつづき、直流と交流についてくわしくみていきます。 ※本記事は田口善弘『学び直し高校物理 挫折者のための超入門』から抜粋・編集したものです。 使い勝手がよい交流方式 エジソンが推進した直流方式の敗因について、もう少し考えてみよう。 電力は高電圧で送ったほうが損失が少ない。高電圧で送ったほうが電流が低くなり、送電線での発熱が抑えられるためだ(『学び直し高校物理』Chapter17「ジュールの法則」参照)。 白熱電球の場合は発熱は多いほうが明るく
物理に挫折したあなたに。 発売即重版が決まりたちまち4刷となった『学び直し高校物理』では、高校物理の教科書に登場するお馴染みのテーマを題材に、物理法則が導き出された「理由」を考えていきます。 本記事では、〈実はよくわかっていない「摩擦」のしくみ…最新の物理学でも、いまだに解明できていない「摩擦力」〉にひきつづき、動摩擦力についてくわしくみていきます。 ※本記事は田口善弘『学び直し高校物理 挫折者のための超入門』から抜粋・編集したものです。 動摩擦力は力ではない! 次に「動摩擦力」。これも力という名前がついてはいるが、実際は力ではない。 摩擦がある床の上に置かれた物体を引きずるのに必要な仕事は、以下の式で表される。
世界は、本当は量子力学の原理で動いている。 それでは、我々が普段見ている世界とは何なのか?量子力学の作り出す奇想天外の世界観とは? このたび『学び直し高校物理 挫折者のための超入門』(講談社現代新書)を上梓した田口善弘氏が、量子力学の世界について解説する。 世界は量子力学の原理で動いている あなたが犬を飼っている場合、おそらく、一度は手に持っている何かを投げて犬に取ってこさせるという遊びをしたことがあるだろう。あなたが何かを投げた瞬間、きっと犬は走り出す。決して、あなたの投げた何かがどこに落下するかを見定めてから走り出すのではない。 ということは、犬はあなたと同じ力学的な世界観を共有しているということだ。力学の法則を知らなくても。いや、むしろ我々の方が犬の世界観を共有しているというべきだろう。人類の祖先の出現のほうが犬の祖先であるイヌ科の出現よりずっと後なのだから。結局、研ぎ澄まされてはい
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