しかしながら、私たちの社会は、「自立」を目指すばかりに、本来組み合わさってなんぼの人間を「個人」に分断し、序列をつけて「競争」させる ―― これを学校で、職場で、こと現代はしこたまやりすぎました。そこから生まれたものは、冒頭からお伝えのとおり、大多数の方々の「生きづらさ」に他ならないのではないでしょうか。 (勅使川原真衣『働くということ』集英社新書、2024) こんばんは。引用にある《本来組み合わさってなんぼの人間》って、書いてることスピノザじゃん(!)と思ったそこのあなた。正解です。著者である勅使川原真衣さんも、かつてコンサルをしていたときに「やってることスピノザじゃん」と言われたことがあるそうです。出版記念のトークイベントの際、編集担当の藁谷浩一さんの隣で、ご本人がそう話していました。二人の組み合わせも、 善い。 新宿紀伊國屋本店にて(2024.618) www.countryteac