『シュークリーム・パニック』 倉知 淳 (著) 講談社文庫あらすじメタボを克服するための体質改善セミナーに参加した4人の中年男性。 絶食を強いられた過酷な環境の中、インストラクターが買ったシュークリームが紛失。 犯人はいったい誰なのか。 ちょっぴりおかしくて奇妙な謎を解く6つの短編集。 消えたシュークリームの謎、銀行強盗の実行をすっぽかされた男、脱税情報を飼い猫に託した男など、変わった状況を軽快なタッチで描いた短編集です。 まとめ登場人物の特異なキャラクターが発するセリフは、音までが耳の奥に響いてきて思わず吹き出してしまいます。 音楽を聞いているかのようなセリフまわし、また他の作品では情景の光と影を感じるような、しっとりとした描写があったりと、作者の技の広さや深さに思わず唸ってしまいます。 ミステリ好きの方にも、そうでない方も楽しめる短編集です。 <こんな人におすすめ>笑えるミステリーを読