トマ・ピケティ「新しい“眼”で世界を見よう」 経済学者は現行の社会モデルや租税モデルが“持続不可能”だと気づきはじめている ジョン・ベイツ・クラーク賞を受賞した仏経済学者ガブリエル・ズックマン Photo: Ian C. Bates / The New York Times
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“障害”ってそもそも何だろう? 困難の原因を「社会モデル」から考える──バリアフリー研究者・星加良司さん こここスタディ vol.13 「“障害”って、一見バラバラな事象をひとまとめにしている、実はとても不思議な言葉なんですよ」 インタビューの冒頭、思わぬ言葉を投げかけられてハッとした。 私自身、ダウン症の親戚、人工透析が必要で車椅子生活を送っていた叔父、精神障害のある友人がいる。個別でみると、起こる症状も困難も全く異なるのに、社会から見れば3人とも“障害者”と位置付けられている。その事実に向き合わされた。 話をお聞きした星加良司さん(東大・バリアフリー教育開発研究センター 教授)によると、これまで一般的に使われてきた“障害”の考え方は、近代化に伴って生まれたものだという。福祉国家を目指すなかで、障害を「人の心身機能に制約があるから生まれるもの」と捉える立場(『個人モデル』または『医学モデ
「「論争中の病(contested illness)」の患者への合理的配慮――シックハウス症候群・化学物質過敏症と社会モデル」 ◆質疑応答(本頁内↓) ■キーワード ■報告レジュメ 研究目的 「論争中の病(contested illness)」とは、「生物医学的エビデンスを欠いているために、病気の実在性に疑義が呈され、患いの正統化をめぐって医療専門家と患者、また医療専門家同士の間で『論争』が生じている」病を指す(野島2019:87)。これは「医学的に説明できない症状(medically unexplained symptoms: MUS)」とも称され、代表的なものとして、化学物質過敏症、筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群、過敏性腸症候群、ライム病などがあげられるが、本研究では論争中の病の一つの「化学物質過敏症」に注目する。 化学物質過敏症の患者の救済のために、これまでも制度改革や啓発がなされて
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