90年、31歳で亡くなった音楽家・渡邉浩一郎。70年代後半からソロや様々なユニットで活動し、ウルトラ・ビデやマヘル・シャラル・ハシュ・バズなどに参加した彼は、膨大な音源を遺している。それらを友人有志が整理したCD『まとめてアバヨを云わせてもらうぜ』(91年発売、2013年新装再発)と、2021年12月15日(水)に発売となる『マルコはかなしい―渡邉浩一郎のアンチ・クライマックス音群』の編集に携わったGESO氏(第五列)に、話を訊いた。インタビューは、これまた謎の多い第五列とGESO氏自身の話から始まる。 謎多き集団〈第五列〉とは何なのか? ――GESOさんは第五列としての活動が知られていますが、第五列とは何だったのでしょうか。どのようにメンバーが集まり、何をしようとしていたのでしょうか。 「メンバーのうち、私とあかなるむ(村中文人)は青森高校の同窓生です。部活も同じ放送委員会で、飲み友達で