(2013年10月23日付 英フィナンシャル・タイムズ紙) 9月の雇用統計で非農業部門雇用者数が14万8000人増にとどまったことを受け、投資家が米連邦準備理事会(FRB)による資産購入の拡大を予想するようになると、国債利回りが急低下した。 発表が遅れた9月の雇用統計は、18万人の雇用増加を見込んでいたアナリスト予想を下回り、10月の政府機関閉鎖の前から経済の勢いが弱かったことを示したが、失業率は一段と低下し、7.2%となった。以下に今回の雇用統計から学んだ5つのことを挙げよう。 (1)労働参加率の問題は消えない・・・ FRBはもう何カ月も、1つの難問と格闘してきた。失業率が、成長ペースが示唆する以上の速さで低下しているのだ。 FRBが予想していたのは、景気回復を受けて仕事を探そうとする人が増え、その結果、失業率が当面横ばい状態になる、という展開だった。 だが、そうはならなかった。9月には