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縁故資本主義の検索結果1 - 9 件 / 9件

  • 安倍政権下でなぜ日本は「縁故資本主義」になったのか、その本質的理由(松尾 匡) @gendai_biz

    安倍政権下でなぜ日本は「縁故資本主義」になったのか、その本質的理由 アベノマスク、持続化給付金問題の構造 コロナ禍以降、政治家や官僚との「縁故」が悪用されていると思しき事態が相次いだ。アベノマスクの生産では実績のない企業と随意契約が結ばれており、持続化給付金事業では実態のよくわからない企業が「再委託」を行って濡れ手に粟の金を稼いでいた。 今回だけではない。安倍政権下ではこれまでも、森友学園、加計学園の問題に象徴されるように、権力者との距離によって事業を有利に進められるか否かが決まっていると思われてもおかしくないような事態が起きてきた。 こうした縁故が物を言う資本主義を「縁故資本主義(=クローニー・キャピタリズム)」と呼ぶが、しかしこれは不思議な話ではないか。安倍政権は後で詳述するように「新自由主義的」な政策をとっていると見られてきた。新自由主義では、こうした非効率が打破され、効率的な行政サ

      安倍政権下でなぜ日本は「縁故資本主義」になったのか、その本質的理由(松尾 匡) @gendai_biz
    • 縁故資本主義と竹中平蔵氏

      現代ビジネスの興味深い記事がありました。 『松尾匡「安倍政権下でなぜ日本は「縁故資本主義」になったのか、その本質的理由」 | 現代ビジネス』 https://gendai.ismedia.jp/articles/-/73769 この記事でも取り上げられている竹中平蔵氏が会長のパソナグループとも関係が深いとされている サービスデザイン推進協議会については、縁故資本主義の実例と言っていいでしょう。 この記事で取り上げるべき出来事は他にもありますが、その一つは「未来投資会議令和2年1月会議抹消事件」でしょう。 以下の記事で興味深いのは竹中平蔵氏自らが内部資料の開示を積極的に求めながら、取材の返答として「内閣総理大臣(中略)が(民間議員に)指名した」としている点でしょう。 竹中氏自らの責任よりも安倍首相の縁故・責任を強調しているように見えます。 個人的にはなぜ東進ハイスクールがなぜこのような人物に

        縁故資本主義と竹中平蔵氏
      • 『安倍政権下でなぜ日本は「縁故資本主義」になったのか、その本質的理由(松尾 匡) @gendai_biz』へのコメント

        政治と経済 安倍政権下でなぜ日本は「縁故資本主義」になったのか、その本質的理由(松尾 匡) @gendai_biz

          『安倍政権下でなぜ日本は「縁故資本主義」になったのか、その本質的理由(松尾 匡) @gendai_biz』へのコメント
        • 安倍政権下でなぜ日本は「縁故資本主義」になったのか、その本質的理由(松尾 匡) @gendai_biz

          安倍政権下でなぜ日本は「縁故資本主義」になったのか、その本質的理由 アベノマスク、持続化給付金問題の構造 「特区」のように地域を限って政策の実験をすること自体は必ずしも全否定されるべきものではないが、現状のような権力者の裁量的判断がよくないのはさておき、そのリスクを一番引き受けるであろう一般住民が、決定に全く参与しないことは問題である。憲法では、特定の地域だけに適用される法律を決めるときは住民投票をしろと定めている。 にもかかわらず、形式的に法律よりも下位の法令なら住民投票不要という理屈は、法律しろうとの筆者には全く理解不能である。リスクを引き受ける住民が決定に参与してこそ、リスク・決定・責任の一致がもたらされる。 私見では、このような安倍首相の精神の文字通りの「象徴」となったのが、天皇の退位を皇室典範の改正ではなく、特例法で認めた措置である。この法律は、第一条に、天皇(現上皇)個人が、一

            安倍政権下でなぜ日本は「縁故資本主義」になったのか、その本質的理由(松尾 匡) @gendai_biz
          • 世界経済は、国を滅ぼす「縁故資本主義」にどれほど蝕まれているのか | 有力者と縁故のある者ばかりが優遇される、歪んだ経済

            政治家や官僚、有力者との縁故がある企業が優遇され、多大な利益を得る「縁故資本主義経済」が世界で広がりを見せている。英誌「エコノミスト」は、各国の億万長者がコネを使ってどれほど利益を得ているかを推定した「縁故資本主義指数」を毎年発表している。2023年度のデータからは何が見えてきたのだろうか? 世界に広がる「縁故資本主義」 過去20年間、ロシアのオリガルヒは英国の首都に歓迎して受け入れられてきた。ロンドン北部のハイゲートからハイドパークまでの多くの邸宅が買われ、サッカークラブを買収した者もいた。しかし、2022年2月、ロシアがウクライナに侵攻すると、48人のオリガルヒが西側の制裁下に置かれた。ウラジーミル・プーチンの仲間たちは巨万の富を持つ。そこから浮き彫りになったのは、「縁故資本主義(クローニー・キャピタリズム)」による問題だ。 エコノミスト誌は約10年前から、レントシーキングから各国の金

              世界経済は、国を滅ぼす「縁故資本主義」にどれほど蝕まれているのか | 有力者と縁故のある者ばかりが優遇される、歪んだ経済
            • 安倍政権下でなぜ日本は「縁故資本主義」になったのか、その本質的理由(松尾 匡) @gendai_biz

              安倍政権下でなぜ日本は「縁故資本主義」になったのか、その本質的理由 アベノマスク、持続化給付金問題の構造 その安倍政権でも、旗印に掲げた「アベノミクス三本の矢」の「第三の矢」は、当初からまごうかたなき新自由主義政策であった。 新自由主義自体が、ハイエクを教祖と掲げながら、実はハイエクの主張と正反対のことをしばしばしてきたことは今述べたとおりであるが、そこにもともとハイエク思想とは水と油のような右派ポピュリズムが混ざるのだから、正反対さにも拍車がかかり、ハイエクの批判があてはまるやり方を、輪をかけて膨らませることになった。 「国家戦略特区」でエコひいき その典型例とも言えることが、「第三の矢」の目玉のひとつ、「国家戦略特区」をめぐる問題だった。もともとは「規制改革特区」という名前だったが、安倍政権は、名称を変更し、恣意的な規制から個人を自由にするという当初の含意を形の上でもすっかりなくした。

                安倍政権下でなぜ日本は「縁故資本主義」になったのか、その本質的理由(松尾 匡) @gendai_biz
              • 安倍政権下でなぜ日本は「縁故資本主義」になったのか、その本質的理由(松尾 匡) @gendai_biz

                安倍政権下でなぜ日本は「縁故資本主義」になったのか、その本質的理由 アベノマスク、持続化給付金問題の構造 上記拙著で取り上げた例のうちのいくつかは次のようなものである。新自由主義は金融の規制緩和を行なったが、自由化された金融取引を決定するディーラーは、自分ではリスクをかぶらず顧客がリスクをかぶるので、過剰にリスクの高い決定をすることになる。 あるいは新自由主義は、役所が民間企業のようになるのが必要な転換と心得、トップダウンの決断を称揚したが、それは現場の情報をふまえずに人々に事前に読めないリスクを課してしまう。ところが、決定者は自腹を切ってその結果の責任をとることがないので、過剰にリスクの高い決定が行われる。 人々が望んでいたことの「本質」 さて、規制緩和一般をめぐる問題も、このような「転換の誤認」の一環であった。 そもそもハイエクは国家による経済規制に反対していたわけではない。民法や商法

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                • おきさやか(Sayaka OKI) on Twitter: "「新自由主義は(逆説的にも)官僚制を強化する」はフランスの大学改革反対運動などでよく聞く論点だけど、日本はそれを更に通り越して縁故資本主義の方が前面に。 なお、官僚制強化については規制緩和の一方で公正な競争が行われているかのチェック機能が必要になりむしろお役所仕事が増えるという話"

                  「新自由主義は(逆説的にも)官僚制を強化する」はフランスの大学改革反対運動などでよく聞く論点だけど、日本はそれを更に通り越して縁故資本主義の方が前面に。 なお、官僚制強化については規制緩和の一方で公正な競争が行われているかのチェック機能が必要になりむしろお役所仕事が増えるという話

                    おきさやか(Sayaka OKI) on Twitter: "「新自由主義は(逆説的にも)官僚制を強化する」はフランスの大学改革反対運動などでよく聞く論点だけど、日本はそれを更に通り越して縁故資本主義の方が前面に。 なお、官僚制強化については規制緩和の一方で公正な競争が行われているかのチェック機能が必要になりむしろお役所仕事が増えるという話"
                  • 安倍政権下でなぜ日本は「縁故資本主義」になったのか、その本質的理由(松尾 匡) @gendai_biz

                    安倍政権下でなぜ日本は「縁故資本主義」になったのか、その本質的理由 アベノマスク、持続化給付金問題の構造 もともと問題の焦点は「リスク・決定・責任」が一致しないことである。リスクのある決定の結果、何かあったときの被害は一般民衆がかぶることになるが、決定者である官僚はその被害から免れ、自腹で責任を負うことはない。国家賠償がなされることがあっても、それは決定者の負担ではない。そうである以上、いくらでもリスクに無頓着な決定がなされるということが、コルナイ=ハイエク的な批判のポイントだった。 それでも普通の国では、あまりに重大な被害が出たら、マスコミから叩かれたり、降格したり、辞職に追い込まれたりするぐらいの責任のとり方はされるものである。それだけでも多少は変な決定がなされないための重しにはなる。ところが「忖度」はその程度の責任すらとらないやり方である。あくまで形式的には業者の側の自主的判断である

                      安倍政権下でなぜ日本は「縁故資本主義」になったのか、その本質的理由(松尾 匡) @gendai_biz
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