◆マネーな人々 今週の銭格言 【選者】人気ブログ「金融日記」管理人 藤沢数希氏 ’12年1月19日、米コダック社は、67億ドル(約5000億円)の負債を抱え、日本の民事再生法に相当する「連邦破産法第11条」の適用を申請した。同社の破産から見えてくる、「イノベーション(新機軸)」がもたらすものとは? ◆大企業はイノベーションのジレンマでつぶれる 創業130年の歴史を持ち、写真フィルムの代名詞にもなっていた名門の米コダック社が破産した。デジカメの普及によって、主力事業のフィルムの収益が大幅に悪化し続けたからだ。しかし、デジカメを最初に開発したのは、ほかでもないコダックだったのだ。コダックは現在でもデジカメ関連の多くの特許を保有している。 カメラ事業は大変儲かるビジネスだった。カメラを買った後にも、人々はフィルムを買い続けなければいけない。フィルムでも儲かり、そして写真を現像するときにもまた儲か