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  • 「『えっ、同じ部屋?』とびっくり…」“金星”でプレーオフ進出、内山あや女流初段(19)がライバルたちと過ごした日々 | 観る将棋、読む将棋 | 文春オンライン

    「金星」。女流棋士の世界で常にタイトル争いをしている福間香奈女流四冠、西山朋佳女流四冠に若手の女流棋士が勝つとこう評される。2023年度の女流名人リーグで福間女流四冠から金星を挙げ、さらに格上の女流棋士にも次々と勝って7勝2敗の好成績を残し、プレーオフ進出を果たしてタイトル挑戦にあと一歩まで迫ったのが19歳の新鋭、内山あや女流初段だ。 注目度が一気に上がった内山女流初段に、挑戦を争った福間女流四冠のこと、数学科に在籍している大学のこと、一度女流棋士資格を得た中学生のときに申請しなかった理由など幅広く聞いてみた。 内山あや(うちやま・あや)女流初段 2004年5月22日生まれ。イギリス・ベルファスト生まれ、東京育ち。北島忠雄七段門下。2020年9月にアマ代表として出場した白瀧あゆみ杯本戦で優勝。2020年12月に女流2級。2023年3月に女流名人戦リーグ入りの実績で女流初段に昇段した。居飛車

      「『えっ、同じ部屋?』とびっくり…」“金星”でプレーオフ進出、内山あや女流初段(19)がライバルたちと過ごした日々 | 観る将棋、読む将棋 | 文春オンライン
    • 棋界随一の”いじられキャラ”が明かす「叡王戦どうされましたか」事件の真相 | 観る将棋、読む将棋 | 文春オンライン

      藤井聡太二冠の活躍を始めとして、若手優位が言われている現在の将棋界だが、第69期王座戦では、挑戦者決定戦が佐藤康光九段VS木村一基九段のベテラン対決となり、注目を集めている。 中でも、今期の王座戦で目を引いたのがベスト4まで勝ち進んだ飯島栄治八段だ。現在41歳の飯島は、棋界では実力者として認められているが、これまでにタイトル獲得歴があるわけでもなく、世間的な認知度が高い存在とは言いにくい。 将棋棋士は一般的に40代を迎えるころには成績が下り坂になるとされている。これは過去の棋士を見てもそうであり、飯島自身もここ数年は成績が下降気味だった。だが、昨年度は自身のキャリアハイとなる成績(32勝13敗=勝率0.7111)をたたき出し、王座戦におけるブレイクに結びつけた。 また飯島にはオンライン上におけるいじられキャラとしての側面がある。「凄くないですか?」は、飯島が大盤解説などでよく使うキーワード

        棋界随一の”いじられキャラ”が明かす「叡王戦どうされましたか」事件の真相 | 観る将棋、読む将棋 | 文春オンライン
      • 「いま私、すごく落ち着いています」隣に座る西山朋佳さんがそっとつぶやいた | 観る将棋、読む将棋 | 文春オンライン

        女流ABEMAトーナメントの予選リーグ対局日当日。 控え室に行くと、山口恵梨子ちゃんがスーツケースを持っていた。作戦会議室用の応援グッズや、収録中に栄養補給を出来るようなものを用意してくれるとは事前に聞いていたが、まさか海外出張用スーツケースいっぱいに入れてくるとは思っていなかった。 めちゃくちゃ光る応援グッズを持ち込んだ我々のチーム 「はい、これ応援用の!」 と出てきたのは、金色のポンポンとタンバリン。 「押すとね、光るの!」 なるほど、めちゃくちゃ光る。 応援グッズを持ち込んだのは我々のチームだけだったらしく、念のためスタッフの方に使って大丈夫かを確認した。 「大丈夫ですよ! でも最初からよりは、ちょっとずつ出していきましょうか!」 確かに最初から使うには、刺激が強すぎるかもしれない。 恵梨子ちゃんは、たまに誰も思いつかないことをしてくれるから面白いのだ。

          「いま私、すごく落ち着いています」隣に座る西山朋佳さんがそっとつぶやいた | 観る将棋、読む将棋 | 文春オンライン
        • 「みんな将棋をどうやって観ているの?」会議 | 観る将棋、読む将棋 | 文春オンライン

          古参の方々が「楽しみ方はこうあるべきだ!」と、強制してくる分野というのは、遅かれ早かれ衰退する。誰もが気ままに楽しめなければ、そこに新しい人はなかなかこない。 自分なりの将棋の見方を聞く 観る将が増えている。 これはひとえに、将棋を観てきた方々の「誰でも楽しんで」という優しい雰囲気と「寝癖の形だけでも面白い」「バナナを何本食べるか注目」という誰でも楽しめる着眼点をたくさん面白がってきた風土ゆえだろう。 このように気ままに楽しめる「観る将ライフ」であるがゆえ、他の人が「どのように将棋を観ているのか」は意外と知らないものだな――と思う機会が先日あった。 私も著者の一人である『将棋「初段になれるかな」大会議』(扶桑社)のイベント用にサイン本を作る会があり、その打ち上げの席に私たち(高野秀行六段と漫画家のさくらはな。さんと私)のほか、版元や書店の将棋好きが集まった。そこで、棋力が異なる人たちが「自

            「みんな将棋をどうやって観ているの?」会議 | 観る将棋、読む将棋 | 文春オンライン
          • 夜明けのすべて - necojazz’s diary

            2024.2.15 イオンシネマ長久手 『夜明けのすべて』 necojazz.hatenablog.com 2022年映画マイベストテン1位にして、劇場に10回足を運ばせていただいた『ケイコ 目を澄ませて』の三宅唱監督の新作となれば、それだけで観ないわけにはいかない。 なので、予告編を観る必要もなく、予備知識なしで鑑賞した。 www.youtube.com タイトルとポスターから恋愛映画だと疑わなかったが、恋愛果汁はウィルキンソンタンサングレープフルーツくらい。 つまり、無果汁。 だけどほんのりと甘い。 パニック障害とPMS(月経前症候群)によって生きづらさを感じながら日々を過ごしているふたりを中心に、その周りの人々との何気ない日常を描いている。 パニック障害については電車に乗れないなど何となく聞いたことがある程度で、さっきまで何ともなかったに突然発症することも知らなかったし、PMSのこと

              夜明けのすべて - necojazz’s diary
            • 「この成績でプロになるのは…」佐藤天彦九段が公開取材で明かした“奨励会員の本音”とは | 観る将棋、読む将棋 | 文春オンライン

              「才能を決めるのは、遺伝なのか、それとも環境なのか」 エリート棋士の父を持つ京介と、落ちこぼれ女流棋士の息子・千明。二人の“天才”少年は、またたく間に奨励会の階段を駆け上がる。期待を背負い、プロ棋士を目指す彼らに、出生時に取り違えられていたかもしれない疑惑が持ち上がる――。 そんな将棋×青春のミステリー小説『ぼくらに嘘がひとつだけ』。筆者の綾崎隼さんが、小説執筆のための「公開取材」をnoteイベントにて実施しました。 取材相手は、名人を3期務めたこともある、棋士の佐藤天彦九段。小学5年生のときに奨励会に入り、名人にまで上り詰めた佐藤九段に、奨励会時代のお話、三段リーグのお話、ライバル棋士たちのお話など、「将棋を取り巻くドラマ」についてさまざまな角度からうかがいました。 大いに盛り上がったイベントの様子を、ロングレポートでお届けします。 (まとめ・構成:渡邊敏恵/初出:noteイベント情報)

                「この成績でプロになるのは…」佐藤天彦九段が公開取材で明かした“奨励会員の本音”とは | 観る将棋、読む将棋 | 文春オンライン
              • 「失冠の2日後にいい内容で勝てた」斎藤慎太郎八段はなぜ“後退”しなかったのか | 観る将棋、読む将棋 | 文春オンライン

                師匠は、私にも大人と同じ目線で話してくれる ――まず、斎藤八段が将棋と出会ったきっかけを教えてください。 斎藤 小学校に入る前、公文式の教室に通っていまして、そこで偶然手に取った本が羽生さん(善治九段)の入門書でした。もともとトランプなどのゲームは好きで、そういうゲームなのかと親に聞いた記憶があります。 ルールを覚えてからは父に相手をしてもらいましたが、父も将棋は知らなかったはずなので、一緒に覚えたのでしょうか。2~3ヵ月して、父に勝てるようになってからは、自宅から一番近かった関西将棋会館の教室へ行くようになりましたね。当時はアマ20級くらいだったと思います。教室には200冊近い本があったので、偶然とはいえ運命的ですね。 ――斎藤八段が、師匠となる畠山鎮八段に入門をお願いする手紙を送ったというエピソードは有名ですが、それ以前にも別の棋士から教わる機会はありましたか。 斎藤 棋士の先生から指

                  「失冠の2日後にいい内容で勝てた」斎藤慎太郎八段はなぜ“後退”しなかったのか | 観る将棋、読む将棋 | 文春オンライン
                • 「振り飛車って冬の時代なの?」20代イケメン将棋棋士2人の答えとは | 観る将棋、読む将棋 | 文春オンライン

                  振り飛車党のタイトルホルダーがいなくなった。2018年度に菅井竜也王位が豊島将之棋聖、久保利明王将が渡辺明棋王にタイトルを奪取されたからで、昔からトップ棋士は居飛車党のほうが圧倒的に多い(肩書はいずれも当時)。 振り飛車で棋士になった黒沢怜生五段と都成竜馬五段から見て、振り飛車の未来はどう映るのか。キーワードになったのは「将棋ソフトの研究」。ほとんどの将棋ソフトは振り飛車を評価しておらず、飛車を振っただけで評価値が下がる。また、ソフトで研究を従来より深く掘り下げることができるようになり、進化のスピードは加速するばかりだ。その中でどう勝負するのか、棋士も苦心している。 (全3回の3回目/#1、#2より続く) ◆◆◆ ファンに棋譜を見られるプロのプレッシャー ――プロになって黒沢五段は5年、都成五段は3年半たちます。奨励会と戦い方は変わりましたか。 黒沢 序盤で悪くなるときついです。玉の堅さ(

                    「振り飛車って冬の時代なの?」20代イケメン将棋棋士2人の答えとは | 観る将棋、読む将棋 | 文春オンライン
                  • 藤井聡太が笑い、指で「歩」をくるんくるんと回す…プロ棋士が感じた「八冠挑戦決定」よりも大事なこと | 観る将棋、読む将棋 | 文春オンライン

                    藤井のパンチをすべて受け止める覚悟を持って臨む 振り駒で藤井が先手になり、いつも通り角換わりに進むかと思いきや、後手の豊島が変化した。角道を開けず、飛車先交換を甘受し、雁木に組んだのだ。豊島は7手目の局面を過去50局以上経験しているが、角道を開けなかったのは初めてだ。 豊島はお~いお茶杯第63期王位戦七番勝負で藤井に敗れてから変わった。ずっと断っていたと言われる菅井竜也八段とのVSなど、対人の研究会を復活させた。先手では2年ぶりに矢倉を採用し、12年ぶりに三間飛車に振った。後手でも2年ぶりに横歩取りに誘導した。藤井に勝つためには、これまでとは違う方法を試みる必要があると考えたのだろう。 とはいえ後手の5三銀4三銀の旧式雁木は、先手の6七銀4七銀の新型雁木との相性が悪く、守勢になりやすい。豊島は藤井のパンチをすべて受け止める覚悟を持って臨んだのだった。 自陣の銀は見捨て、飛車を成って王手 こ

                      藤井聡太が笑い、指で「歩」をくるんくるんと回す…プロ棋士が感じた「八冠挑戦決定」よりも大事なこと | 観る将棋、読む将棋 | 文春オンライン
                    • 「最初は6割くらい勝っていました」高田明浩少年が得意戦法“右玉”を同い年の藤井聡太にぶつけた日 | 観る将棋、読む将棋 | 文春オンライン

                      2017年関西将棋会館――。 「50秒、1、2、3……」 秒を読み上げながら、記録係の高田明浩は伸びかけた坊主頭をしきりに掻いていた。どうも朝から頭が痒い。高校が冬休みになってから、将棋会館に泊まり込んで連日記録を録っている。昨夜は順位戦で終局が遅くなり、銭湯の開いている時間に間に合わなかったのだ。(全2回の1回目/後編を読む) ワンパク小僧がそのまま大人になった 目前の対局は終盤を迎え、盤を睨む棋士の気迫が伝わってくる。普通の奨励会員なら小さな音を立てるのも気にするが、高田は記録机の席にドンと座って頭をガリガリやっていた。がっしりとした肩幅に太い腕。ワンパク小僧がそのまま大人になったようだ。 地方に住む高田にとって、プロの生の対局を観ることは重要だった。醸し出す雰囲気、実戦の勘、学べるものは全て吸収したい。局面に集中するほど体が熱くなり、無意識に手が頭部に伸びる。短い髪が弾かれるようにガ

                        「最初は6割くらい勝っていました」高田明浩少年が得意戦法“右玉”を同い年の藤井聡太にぶつけた日 | 観る将棋、読む将棋 | 文春オンライン
                      • 「簡単には投げない印象ですね」永瀬拓矢は前を向く、永瀬拓矢は振り向かない | 観る将棋、読む将棋 | 文春オンライン

                        以前、豊島に取材した時に「考えて指すようになったのは奨励会に入ってから」と聞いた。9歳でアマ六段になるまで、直感で指していたことになる。プロ棋士は、局面のおおよその正解手は瞬時に見抜く。考慮は直感の裏付けと、互いの駆け引きを探る時間だ。 動き出した局面は、互いに飛車角を切り合う展開となり、一気に終盤へと向かう。16時を回った。観戦しているだけでも、疲労を感じてくる。12時間以上も盤に向き合う棋士の体力は相当なものだ。 永瀬が再び長考に沈んでいる。俯き、時々顔を上げると左斜め上を見上げる。そして席を立った。座っていた座布団に木漏れ日が差している。木々の葉の影が将棋盤の側面に揺らいだ。 永瀬が戻って座ると、腰から下が西日に照らされた。運営スタッフが「眩しかったら雨戸を閉めに行こうと思うのですが、まだ先生が何もおっしゃらないので」と話す。その少し後、永瀬は記録係りに棋譜を求めた。 「あとは快心の

                          「簡単には投げない印象ですね」永瀬拓矢は前を向く、永瀬拓矢は振り向かない | 観る将棋、読む将棋 | 文春オンライン
                        • 藤井聡太棋聖の活躍で人気チャンネルに 歴代1位の視聴数を叩き出した対局とは | 観る将棋、読む将棋 | 文春オンライン

                          (全2回の1回目。#2を読む) ※文中の段位などは、インタビュー当時のものです ◆ ◆ ◆ 「おじさんの趣味」というイメージを変えたいと思いながらやってきました ――シャトーアメーバには初めて来ましたが、東京将棋会館から近いのですね。解説の棋士、女流棋士の皆さんも来やすそうです。 谷井 そうなんです。偶然ですが、東京将棋会館まで急げば徒歩6~7分くらいの距離です。対局の後に記者会見を中継したときは、走って汗だくになりながら2往復したこともあります(笑)。 プロデューサーの谷井靖史さん ――ABEMA将棋チャンネルは、ABEMA開局から1年後の2017年2月にスタートしました。チャンネルができたいきさつを教えてください。 塚本 弊社社長の藤田(サイバーエージェントとAbemaTV社長を兼務する藤田晋氏)と「麻雀最強位」にも輝いた棋士の鈴木大介九段が親しくしていて、先にABEMAに麻雀チャンネ

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                          • 「羽生マジックの逆転に憧れるのですが…」勝率2位、絶好調の斎藤明日斗五段が明かす“現代将棋の難しさ” | 観る将棋、読む将棋 | 文春オンライン

                            斎藤 正直、不思議な感覚ですね。まずABEMAトーナメントがあって、その期間中に将棋に対する取り組みの意識が変わりました。ドラフトで選ばれたのが1月、予選の収録は2月、本戦は6月からでしたが、4月から9月くらいまでは充実感があり、公式戦でもいい内容の将棋を指せている自覚がありましたね。 ABEMAトーナメントが終わってからは燃え尽きた感覚があり、調子がいいとは思っていませんでした。ABEMAトーナメントでの貯金をやりくりできたのか、力そのものがついたのか、正直なところよくわかっていません。 ――ABEMAトーナメントでは永瀬拓矢王座に指名され、増田康宏七段ともども、チームを組みました。 斎藤 指名されたのは正直、驚きでした。実は他の棋士から組みたいと匂わされていたんです。ドラフトが行われた当時は7連敗中で、将棋に対してモチベーションがなかった時期です。指名された結果、永瀬さんからは研究会に

                              「羽生マジックの逆転に憧れるのですが…」勝率2位、絶好調の斎藤明日斗五段が明かす“現代将棋の難しさ” | 観る将棋、読む将棋 | 文春オンライン
                            • 「みろく庵」なきあと激動の1年間だった「将棋めし」 大賞に輝いたのは…… | 観る将棋、読む将棋 | 文春オンライン

                              ぶっちぎりの票を集めた佐藤天彦九段 ――まずベストドレッサー部門です。なんとなくあの人に票が集まるのかな……と思っていたのですが、やはり佐藤天彦九段のぶっちぎりでした。 〈木村王位の祝賀会でお会いした時に天彦九段の袖にチラッと見えたカフスに、序盤中盤終盤隙が無いって表現はファッションにも使えるかも…と思いました〉(49歳/女性) 〈そのボタンはなぜ多いの? そのネクタイの柄は何? 等々着用されている服装への疑問にちゃんと意味や理由があるところ!〉(36歳/女性) 〈流石、貴族です。着こなし、センスも天彦さんが一位でしょう〉(44歳/男性) ――みなさん、天彦先生のことが大好きなんですね。 深浦 天彦くん優しいんですよね。自分はそんなにファッションを気遣うほうじゃないんですけど、ボソッと「深浦さんのタイの結び目、上手ですよね」って言ってくれるんです。 ――わはは(笑)。 深浦 そこまで見てい

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                              • 文字通り「長い日」になったA級順位戦最終戦 その「盤側」と「外の世界」 | 観る将棋、読む将棋 | 文春オンライン

                                2月27日、木曜日。 午前8時頃にホテルの朝食会場に下りていくと、見知った人たちが思い思いの場所で食事をとっていた。ビュッフェ形式はそのときの体調に合わせて量を調整できるのでありがたい。もっとも、大事な本番の前日に飲み過ぎるような人はいないと思うけれども。 私はご飯をよそった後にカレーの存在に気づき、写真のような不思議なプレートとなった。右下の納豆も異質に思われるかもしれないが、これはさっき佐藤康光九段の姿を見て追加したもの。納豆をこよなく愛する佐藤九段には「納豆はデザート」の名言があり、パン食でも納豆を食べるという。 朝食のプレート ©後藤元気 棋士には「納豆=粘り」という意識があるのか、愛好者がとても多い。なかには例外もいて、受けの達人であるところの木村一基王位は納豆が苦手だ。先崎学九段のとあるエッセイでは「木村の血液には納豆の成分が入っているのではないか」というようなことが書かれてい

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                                • 藤井聡太七段と4日差 屋敷伸之九段が振り返る“17歳の挑戦”「キツかった和服と高校生活」 | 観る将棋、読む将棋 | 文春オンライン

                                  高校3年生でタイトルに挑戦し、18歳でタイトルを手にした青年がいた。屋敷伸之――タイトル初挑戦は1989年後期棋聖戦で17歳10カ月24日、タイトル初獲得は1990年前期棋聖戦で18歳6カ月14日、タイトル初防衛は19歳0カ月7日だ。いずれも史上最年少記録だったが、今月6月8日にヒューリック杯棋聖戦で藤井聡太七段が渡辺明棋聖に挑戦し、タイトル初挑戦の記録は17歳10カ月20日に塗り替えられた。 現在48歳の屋敷はタイトル獲得3期、棋戦優勝2回、竜王戦1組15期、順位戦A級6期の実績を誇る。現役生活は32年目を迎え、現在もトップ戦線でしのぎを削っている。いま10代でタイトル戦を戦ったこと、藤井聡太七段の登場をどう思うのだろうか。 【全2回/#2を読む】

                                    藤井聡太七段と4日差 屋敷伸之九段が振り返る“17歳の挑戦”「キツかった和服と高校生活」 | 観る将棋、読む将棋 | 文春オンライン
                                  • その後の『うつ病九段』 先崎学が語った藤井聡太と羽生世代のこと | 観る将棋、読む将棋 | 文春オンライン

                                    47歳の誕生日の翌日、私の身体に異変が起きた──うつ病になったプロ棋士・先崎学九段が、自分と将棋を取り戻すまでを綴った手記『うつ病九段』はベストセラーとなり、漫画やドラマにもなりました。 7カ月の休場期間を経て、2018年に公式戦に復帰した先崎さん。コロナ禍の現在、どんな日常を送っているのか? 藤井ブームに沸く将棋界をどう見ているのか? コミカライズを担当した漫画家の河井克夫が、近況をレポートします。

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                                    • 「羽生さんの登場でお客さんが変わった」中村修九段が語る「将棋まつり」の今昔 | 観る将棋、読む将棋 | 文春オンライン

                                      ――大会の最終日に横浜名人戦が行われるのが、恒例となっていますね。 「参加者が増えたこともあり、横浜名人戦の会場を探していた時にご協力いただいたのが京急百貨店です。そこから将棋まつりも始まりました。第1回は佐伯先生(昌優九段、中村九段の師匠)が中心で、私も参加しました。当時はゲストも少なく、佐伯一門か、神奈川県出身の棋士が中心でしたね。しばらくしてから、羽生さん(善治九段)のようなトップ棋士を呼べるようになりました」 控室にてファンからの差し入れプリンを香川愛生女流初段から受け取る羽生善治三冠(2013年) ――当時のことで、思い出されるエピソードなどを教えてください。 「当時六段だった渡辺さん(明三冠)が初めて竜王に挑戦した年だから、2004年の第6回ですかね。渡辺さんと、当時の竜王だった森内さん(俊之九段)を呼んだんですよ。その日は午前中に中村―渡辺戦、午後にメイン対局として森内―中村

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                                      • 「2年以内に抜けるのが目標でした」フリークラス脱出を果たした古賀悠聖四段を直撃取材 | 観る将棋、読む将棋 | 文春オンライン

                                        「棋士になってから1年かからずに脱出できたのは、自分の想定より速かったと思います。四段昇段の時には2年以内に抜けるのが目標でした」と、古賀は言う。 古賀の四段昇段は2020年10月。第67回三段リーグで2度目の次点(3位)を取ったことで、フリークラスへ編入の権利を得て、これを行使したことによるものだ。 名人戦・順位戦に参加しない「フリークラス」 そもそも、フリークラスとは何か。一言でいえば「名人戦・順位戦に参加しない棋士」である。順位戦では頂点の名人からA級、B級1組、B級2組、C級1組、C級2組までの厳然とした階級に分かれている。各クラスそれぞれが1年を通したリーグ戦を戦い、成績上位者が上のクラスへ昇級、成績下位者は下のクラスへ降級となる。 では、最下級のC級2組でも悪い成績を取ってしまったらどうなるか。C級2組では成績下位者の10名ほどに「降級点」がつけられるが、これを3回取るとC級2

                                          「2年以内に抜けるのが目標でした」フリークラス脱出を果たした古賀悠聖四段を直撃取材 | 観る将棋、読む将棋 | 文春オンライン
                                        • 第1期“書く将棋”新人王戦――入選作決定&読者投票のお知らせ | 観る将棋、読む将棋 | 文春オンライン

                                          入選4作品の発表! 【遠山雄亮賞】「どんな世界にも光のあたらない部分がある――​将棋大会運営者から見た奨励会員​」(宮田聖子​さん) 推薦のコメント「棋士を目指す子供たちにはそれぞれに人生があります。原稿を拝読して教えてきた子供たちのことが脳裏によぎりグッときました。筆者にはこれまで温かい目で見つめてきた子供たちの人生を今後も伝えてほしいと強く思いました」 【松本渚賞】「とあるWEB将の一日『お風呂入る時間、ありますか?』」(尾上与一さん) 推薦のコメント「観る将の生態標本として博物館に飾りたい。それほどに WEBで楽しむ 『観る将棋ファン』の1日を鮮やかに且つ愉快に描いていると感じました。思わず『フフフ』と笑ってしまうような、まるで自分のことを書かれているかのような錯覚に陥るほどの描写力、そして将棋界への愛の深さに感動しました」 【観戦記者賞】「記録に載らない、心に残る記録 ~順位戦王手

                                            第1期“書く将棋”新人王戦――入選作決定&読者投票のお知らせ | 観る将棋、読む将棋 | 文春オンライン
                                          • 「仕事したい! 仕事したい!」将棋夫婦の我が家では、どうやってスケジュールを調整しているのか | 観る将棋、読む将棋 | 文春オンライン

                                            長女が12月末に6歳になった。 4月から誕生日のお友達を祝うたびに、長女は12月をずっと楽しみに待っていた。12月に入ってすぐ、幼稚園の先生に声をかけられた。 「長女ちゃん、最近とてもご機嫌なんですけど、ご家庭で何かありました?」 誰しも誕生日は1日しかないが、どうやら幼稚園児はひと月丸ごとが自分のお祝いの月になるらしい。気が付けばトイレの中でも歌っている。誕生日を迎えるその日まで、会う人会う人にお祝いしてもらい、とてもご満悦そうだった。 これからもどうか健やかに育ってほしい。 カラフルなスケジュール表になった 2021年は駆け抜けた1年だった。特に4月以降はタイトな日々を送り続けた。 夫婦共働き、しかもどちらも定時勤務とは無縁の生活をしていると、そのスケジューリングは度々難航する。 結婚してすぐの頃は、別々のスケジュール表を持っていて、相手の予定は知らなかった。 「明日対局一緒じゃん!」

                                              「仕事したい! 仕事したい!」将棋夫婦の我が家では、どうやってスケジュールを調整しているのか | 観る将棋、読む将棋 | 文春オンライン
                                            • 将棋の対局でも、私生活でも…“攻める大和撫子”山口恵梨子女流二段の素顔とは | 観る将棋、読む将棋 | 文春オンライン

                                              スマホゲームが「息抜き」に ――『攻める大和撫子編』のなかで、特にお気に入りのエピソードがあれば教えてください。 さくら たくさんあって選ぶのが難しいですね(笑)。 第1局「負け方を選ぶのは棋士自身」では、「投了図を負ける方が選べる」という発想にとても驚きました。有名な棋聖戦第1局(2020年)、渡辺明棋聖-藤井聡太七段の「王手を防ぐために打った桂馬で逆王手」という投了図について熱く語ってくれたのですが、投了までの過程をじっくり聞くことができました。普段プロが何を考えて将棋を指しているか、少しだけ知ることができたかなと。対局中の棋士の心理についてはずっと聞きたかったですし、自分でも読みたかったものが描けました。 あと、山口恵梨子先生はスマホゲームが「息抜き」になっていて、課金もしているそうなのですが、「(オートプレイのゲームに課金して)置いて眺めている」という話が面白かったです(笑)。山口

                                                将棋の対局でも、私生活でも…“攻める大和撫子”山口恵梨子女流二段の素顔とは | 観る将棋、読む将棋 | 文春オンライン
                                              • 光学迷彩の第一人者・稲見教授は『攻殻機動隊 SAC_2045』をこう観た 「バトーの行動原理は研究者に通じる」 「声優さん達こそが“GHOST”なのではないか」|ガジェット通信 GetNews

                                                光学迷彩の第一人者・稲見教授は『攻殻機動隊 SAC_2045』をこう観た 「バトーの行動原理は研究者に通じる」 「声優さん達こそが“GHOST”なのではないか」 Netflixにて独占配信中の『攻殻機動隊 SAC_2045』。1989年に「ヤングマガジン増刊 海賊版」(講談社)にて士郎正宗が原作漫画を連載開始以来、押井守監督による『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』(1995年)をはじめ、アニメーション、ハリウッド実写映画など様々な作品群を構成し、世界中に驚きと刺激を与え続けてきた「攻殻機動隊」シリーズ。 本作『攻殻機動隊 SAC_2045』は、「攻殻」史上初となるフル3DCGアニメーションとなり、『攻殻機動隊S.A.C.』シリーズを手掛けた神山健治氏と、『APPLESEED』シリーズを手掛けた荒牧伸志氏によるダブル監督、Production I.GとSOLA DIGITA

                                                  光学迷彩の第一人者・稲見教授は『攻殻機動隊 SAC_2045』をこう観た 「バトーの行動原理は研究者に通じる」 「声優さん達こそが“GHOST”なのではないか」|ガジェット通信 GetNews
                                                • 少女漫画の「男に片思いする男」が希望を教えてくれた――一条ゆかり『デザイナー』『砂の城』と、恋愛にしっくりこない私

                                                  ※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています 少女漫画。それは多くの女性が出会い、ふれあい、どっぷりと浸かり、あるいは反発し、断絶を感じてきた、不思議な文化です。自分の物語を見つけられた人も居場所がなかった人もいますが、人生のどこかで一度はすれ違うものではないかと思います。 今回ねとらぼGirlSideでは、連載企画『少女漫画を語ろう』を立ち上げました。少女漫画について語る言葉が、この世にはまだ少なすぎるように思われたからです。さまざまな人たちに、自分の人生と交差した少女漫画、そして少女漫画と交差した自分の人生について、絵と文章で語っていただきます。 今回は漫画家・イラストレーターの松村生活さんに、一条ゆかり作品に登場する「男に片思いする男」たちへの思い入れをご寄稿いただきました。なお、以下の記事には一条ゆかり『デザイナー』『砂の城』のネタバレが含まれますので、ご注意ください。

                                                    少女漫画の「男に片思いする男」が希望を教えてくれた――一条ゆかり『デザイナー』『砂の城』と、恋愛にしっくりこない私
                                                  • 「里見さん、西山さんとはいつか対戦したい」女流棋士が語るタイトルホルダーへの憧れと覚悟 | 観る将棋、読む将棋 | 文春オンライン

                                                    「里見さん、西山さんとはいつか対戦したい」女流棋士が語るタイトルホルダーへの憧れと覚悟 塚田恵梨花女流初段インタビュー #2

                                                      「里見さん、西山さんとはいつか対戦したい」女流棋士が語るタイトルホルダーへの憧れと覚悟 | 観る将棋、読む将棋 | 文春オンライン
                                                    • 「対局室ってこんなに寒いの…?」たった81マスの世界で戦う棋士のドラマを伝えるために | 観る将棋、読む将棋 | 文春オンライン

                                                      上司からの無茶ぶりで「将棋担当」を命じられた中京新聞文化部記者の篠崎龍香。地元出身の棋士、木挽竜臣のタイトル戦を取材すると、局面が落ち着いたタイミングで「将棋めし」が登場した。 「盤記者!」は不定期連載です。次回更新を楽しみに! 作品の感想は、Twitterハッシュタグ「盤記者」でつぶやいてください。 松本渚さんのマンガは、好評発売中のムック「読む将棋2021」にも掲載されています。

                                                        「対局室ってこんなに寒いの…?」たった81マスの世界で戦う棋士のドラマを伝えるために | 観る将棋、読む将棋 | 文春オンライン
                                                      • 「将棋に負けたほうが記憶に残る」天才・藤井聡太とレジェンド・羽生善治の共通点とは | 観る将棋、読む将棋 | 文春オンライン

                                                        昨年度の将棋界を「観る将」の視点で振り返る「観る将アワード」。 4年目の開催となる今年は、「名局賞」「最優秀棋士賞」「最優秀女流棋士賞」「ベストパフォーマー賞」「ベストエッセイスト賞」「名言賞」「ベスト棋譜コメ賞」「ベストサポーター賞」の8つの部門に、観る将ファンの方から熱い投票をいただいた。 選考会場は、今年も「読む将の聖地」であるジュンク堂池袋本店。深浦康市九段と遠山雄亮六段とともに行った選考会の様子をご紹介したい。まずは「名局賞」選考の様子からお届けしよう。 もっとも票を集めたのは棋王戦の第3局 ――観る将のみなさんから事前に投票いただいた結果、票数の多い順からこのようになりました。 1位 棋王戦第3局 渡辺明棋王-藤井聡太竜王 2位 王将戦第2局 藤井聡太王将-羽生善治九段 3位 朝日杯将棋オープン戦 藤井聡太竜王-増田康宏六段 ――もっとも票を集めたのは、棋王戦の第3局でしたが、

                                                          「将棋に負けたほうが記憶に残る」天才・藤井聡太とレジェンド・羽生善治の共通点とは | 観る将棋、読む将棋 | 文春オンライン
                                                        • 初の「女性棋士」に挑戦するも…里見香奈は“人生をかけた勝負”プロ棋士編入試験をどう戦ったのか | 観る将棋、読む将棋 | 文春オンライン

                                                          2022年12月23日、里見香奈女流王座-加藤桃子女流三段の第12期リコー杯女流王座戦五番勝負最終局は、凄まじい戦いだった。 里見が駒損して不利で迎えた終盤戦、加藤が4筋中央に金2枚の柱を作って制空権を握れば、里見も負けじと自陣に桂を連打し攻め駒を追い出す。タテに金桂が2枚ずつ並ぶ見たことのない形に、立ち会いの神谷広志八段が「目がチカチカするな」とつぶやくと、新聞解説の菅井竜也八段は「いいじゃないですか」と笑みを浮かべたそうだ。やがて里見が打った守りの桂の1枚が跳躍して敵陣へ牙を剥き、ついに逆転。 だが両者1分将棋のなか形勢はその後も揺れ動く。互いに気力を振り絞って戦い、いよいよ大詰め、里見は加藤の玉頭に金を捨てた。そしてもう一枚の桂が跳ね出して王手。この桂がさらに敵陣に成り込み、加藤玉を仕留めた。総手数199手! 2022年のタイトル戦を締めくくるにふさわしい名局だった。

                                                            初の「女性棋士」に挑戦するも…里見香奈は“人生をかけた勝負”プロ棋士編入試験をどう戦ったのか | 観る将棋、読む将棋 | 文春オンライン
                                                          • いよいよ初防衛戦 プロ棋士の「2021年の藤井聡太」予想がことごとく外れたわけ | 観る将棋、読む将棋 | 文春オンライン

                                                            渡辺明名人(棋王・王将)も2004年に20歳で竜王になったが、その年のC級1組順位戦は6勝4敗に終わっている。永瀬拓矢王座は26歳のときタイトル戦3度目で叡王を、豊島将之竜王・叡王はタイトル戦5度目にして28歳で棋聖を獲得した。二冠王になった歳をみても、羽生は22歳、渡辺は27歳、谷川は30歳だ。 18歳の藤井が焦る必要はまったくない。 なので私は、藤井は2つの防衛戦をこなし、順位戦でA級に昇級できるところまで駒を進めれば十分だとつづった。しかし、藤井には「一休み」とか「守り」とかいう考えは無縁のようだ。 加藤一二三九段の予言どおりに 4月16日。竜王戦ランキング戦2組決勝、八代弥七段戦。 藤井は棋士になった当初は角換わり腰掛け銀一辺倒だった。矢倉を採用しはじめたのは2年半経った2019年6月からだ。その後矢倉の採用を増やしており、角換わりと並ぶエース戦法となった。 竜王戦ランキング戦2組

                                                              いよいよ初防衛戦 プロ棋士の「2021年の藤井聡太」予想がことごとく外れたわけ | 観る将棋、読む将棋 | 文春オンライン
                                                            • 「わっしょい!」将棋ファンから支持を集めた実況系解説者とTwitter職人とは? | 観る将棋、読む将棋 | 文春オンライン

                                                              「観る将」の視点から、2019年度の将棋界を振り返ってみる「観る将アワード2019」の中編となる本稿では、「ベスト解説者&聞き手」「Twitter&文章」2部門の発表を深浦康市九段と遠山雄亮六段による選考座談会の模様とともにお届けする。 まずは、あまり解説をしていないのにもかかわらず「将棋の強いおじさん」が多くの票を獲得した「ベスト解説者&聞き手」から始めよう。 あまり解説していないのに解説者トップの木村王位 ――観る将的には、対局者と同等、もしくはそれ以上に愛着のある解説者と聞き手ですが、まずは解説者の話から始めましょう。アンケート結果をみると、解説者では同数でトップが二人おられました。まずは木村一基王位です。 〈私はほぼほぼ棋力がないに近いのですが、将棋をわからない初心者が将棋の放送を楽しめるのは木村王位の解説だったと思います〉(45歳/女性) 〈木村王位の解説は単純な面白さがあります

                                                                「わっしょい!」将棋ファンから支持を集めた実況系解説者とTwitter職人とは? | 観る将棋、読む将棋 | 文春オンライン
                                                              • 「藤井聡太さんに指し手の意味を聞いたんですよ。そしたら、『ははは、うっかりです(笑)』って」 | 観る将棋、読む将棋 | 文春オンライン

                                                                勝又 そうです。将棋には、勝因と敗因があるじゃないですか。一般的には、どこがおかしかったのかと敗因を探るのが基本。そしてそれを観戦記者を通して、読者に届けるわけです。 ――では、対局者が楽しいからやっているということでもない。 勝又 いや。楽しいからやっている場合も多々ありますよ(笑)。例えば、藤井聡太-永瀬拓矢の感想戦はだいたいそうですよね。いつも周りが止めて終わることが多いです。 藤井 二人の世界に(笑)。 勝又 そう。二人の世界に入って「そろそろ記者会見があるので……」と止められるまでが、二人の感想戦ですね。それで感想戦で話す内容は、観戦記者が誰かによって変わります。 ――そうなんですね。勝又先生のように、棋士が観戦記者だとちょっとちがうと。 勝又 ええ。観戦記者が同じプロ棋士ですからね。だから観戦記者が私ってなると「なんも遠慮することないな」って、パーッと二人の世界に入ることが多い

                                                                  「藤井聡太さんに指し手の意味を聞いたんですよ。そしたら、『ははは、うっかりです(笑)』って」 | 観る将棋、読む将棋 | 文春オンライン
                                                                • 将棋のトップ棋士、佐藤天彦九段と糸谷哲郎八段が繰り広げた“100局デスマッチ”を完全レポートする | 観る将棋、読む将棋 | 文春オンライン

                                                                  左から順に中村太地八段、佐々木勇気八段、佐藤天彦九段、糸谷哲郎八段、山口恵梨子女流二段 本企画は非公式戦で、前代未聞のレギュレーションが多く盛り込まれた。まず2日で真剣勝負の100局を指すとは、非公式戦を含めても聞いたことがない。プロの早指し棋戦なら1日に複数局行われることはあっても、5局も指せば多いほうだ。 そして、なんといっても持ち時間が「2分切れ負け」である。公式戦ではそれぞれに持ち時間が与えられて(最長は9時間の2日制)、使い切ると1手60秒未満の着手などの秒読みがつく。ところが、今回は自分が持ち時間2分を使い切ったら負けのルールだ。局面は必敗でも相手の残りが数秒なら、王手をかけ続けて時間を切らすといった勝ち方も常套手段になる。 現代の公式戦では切れ負けの前例がなく、普段の練習将棋であってもプロはほとんど指さない。せいぜいネットで楽しめる「将棋ウォーズ」や「将棋クエスト」をやってい

                                                                    将棋のトップ棋士、佐藤天彦九段と糸谷哲郎八段が繰り広げた“100局デスマッチ”を完全レポートする | 観る将棋、読む将棋 | 文春オンライン
                                                                  • PCショップで店員から「購入すれば藤井竜王の気分になれますよ」 師匠の“自虐ネタ”がイキイキとしている理由 | 観る将棋、読む将棋 | 文春オンライン

                                                                    藤井聡太竜王・名人の師匠である杉本昌隆八段の綴る週刊誌連載が、このたび通算100回を超えて単行本化されることになった。タイトルは『師匠はつらいよ 藤井聡太のいる日常』(文藝春秋)。そのなかの一編の「走る棋士」は『ベスト・エッセイ2023』(光村図書出版/6月26日発売予定)に収録されるなど、将棋界の枠を超えて注目を集めている。 この単行本化を記念して、杉本一門の室田伊緒女流二段と中澤沙耶女流二段にもお越しいただき、3人で一門のこと、そして同門の藤井聡太竜王・名人のことなどを愛知県名古屋市にある「杉本昌隆将棋研究室」で話していただいた。 まずは、師匠にとっても初めての経験となった週刊誌連載について聞いた。 杉本昌隆八段 1968年愛知県名古屋市出身。板谷進九段門下。1990年四段プロデビュー。 常に締め切りがあるという意味だと ――『師匠はつらいよ』の単行本化おめでとうございます。同書に収録

                                                                      PCショップで店員から「購入すれば藤井竜王の気分になれますよ」 師匠の“自虐ネタ”がイキイキとしている理由 | 観る将棋、読む将棋 | 文春オンライン
                                                                    • 盤上の癒しはパフェ巡り 将棋・西山朋佳女王に聞く「オフの日は何してる?」 | 観る将棋、読む将棋 | 文春オンライン

                                                                      西山 ケーキ、美味しいです。北海道のメロンなんて、なかなかいただけないので。 ――趣味がパフェ巡りだそうですね。 西山 一時期、ハマっていました。都心だと甘味屋さんがたくさんあって、誘惑が多いんですよ。生まれ育った大阪狭山市のあたりはベッドタウンなので、ほとんどなくて。ネットで調べた色々なお店にいきますけど、いつも「いちばん人気のモノください」って。月ごとに違うパフェとか、美味しかったです。 ――ひとりでいくんですか? 西山 ひとりじゃいけないです(笑)。食べた感想を喋りたいんですよね。 ――じゃあ、相手と別の種類を注文して、味見し合うとか? 西山 相手も同じパフェを注文することが多いかもしれないです。量が大事で、美味しいものをたくさん食べたいです(笑)。 プロゴルファーの友達、囲碁棋士の姉 ――ほかの息抜きはなんでしょうか。 西山 映画とかです。最近、大阪遠征のとき、公開された『トイ・ス

                                                                        盤上の癒しはパフェ巡り 将棋・西山朋佳女王に聞く「オフの日は何してる?」 | 観る将棋、読む将棋 | 文春オンライン
                                                                      • Notion導入後2年の活用状況を語る|maki

                                                                        もうじき、Notion沼にはまって3年目になります。昨年2月に「Notion導入後1年の活用状況を語る」というnoteを書きましたが、あれから1年、Notionはさらに「自分の人生に、無くてはならない相棒」となりました。 個人ユースが主なので、Notioner3年目突入記念として「つくってよかった個人利用ページTOP20」をまとめつつ、Notionとの付き合いを振り返ってみたいと思います。 「Notionを使ってみたいけど、どんな使い方をしたらよいか迷っている」という方のヒントになれば嬉しいです。 (ご要望があれば、各ページのテンプレートを作って配布しますので、お気軽にどうぞ!) ※「TOP20」と言いつつ順不同です※ 2021年:Notionつくってよかった個人利用ページTOP20 1:デイリーログ昨年4月頃から在宅勤務が増えた結果、外出機会が減りました。するとなんとなく、日常に変化が乏

                                                                          Notion導入後2年の活用状況を語る|maki
                                                                        • ソロキャンプと渡り鳥!11月も充実したアウトドアライフでした - 釣りと愛犬と晴耕雨読

                                                                          12月は土砂降りでスタートです。 現場の追い込み時期なのにやれやれです。 どーもKØUTAです。 11月は釣り以外の外遊びも楽しみました。しばらく広げていなかったパップテントを設営したり、焚き火をしたり、野鳥を観察に行ったり、充実したアウトドアライフを送れたかな!って思っています。パップテントは北竜町の金毘羅キャンプ場で広げてきました、さすがに11月になるとキャンパーも僕の他には女性のソロ1人だけでした!同じくカメラを向けていたのでユーチューバーさんかな?金毘羅キャンプ場は初めてでしたが、池に魚が泳いでいたり、木陰の美しい林があったり、静かで良いとこだなぁ~って印象です!ぜひ、春になったらまた行ってみたいと思いました。 少ない写真ですが何枚かありますので👇 YouTubeに動画を載せるようになってから写真に対する意識が薄くなったようです!あまりカメラのシャッターを押すことが無くなりました

                                                                            ソロキャンプと渡り鳥!11月も充実したアウトドアライフでした - 釣りと愛犬と晴耕雨読
                                                                          • 『推しの子』論争で考える創作の意義…責任の所在とSNS時代の学び

                                                                            「番組公式サイト」より アニメ『推しの子』が連日話題を集めている。原作漫画の累計発行部数は800万部を突破し、YOSASOBIの主題歌が流れるオープニング映像が1500万回再生を記録するなど、若者を中心に絶大な支持を得ているのだ。 そして、大きな論争を呼んだのが、元女子プロレスラーの木村響子さんがTwitterで痛烈な批判をしたことだ。劇中で恋愛リアリティショーの出演者がSNSでの炎上と誹謗中傷により自殺未遂まで追い込まれる内容が、2020年5月23日に亡くなった娘の木村花さんのことに類似している、その命日に近いタイミングでの放送という“やり方”を「心の底から軽蔑します」とまで綴ったことは、とても痛ましいし、重い。 本編で批判されたことが現実でも起こる悲しさ 何よりの問題は、木村響子さんへのバッシング、はたまたデマもしくは真偽不明の言説の流布があったことだろう。後述もするが、『推しの子』本

                                                                              『推しの子』論争で考える創作の意義…責任の所在とSNS時代の学び
                                                                            • それでも大橋貴洸は“タイトル”を目標に掲げる「意識することが自分自身のモチベーションに」 | 観る将棋、読む将棋 | 文春オンライン

                                                                              2012年春、大橋貴洸は三段リーグ4期目を前に、関東から関西への移籍を決心した。 東海研修会より10歳の藤井聡太が奨励会6級に入会したのは、この年9月だった。 大阪に移り、当時の奨励会幹事だった阿部隆(現九段)に挨拶するため、関西将棋会館を訪れた。このとき初めて棋士室の扉を開く。大阪では盛んに練習将棋が行われていることを聞いていた。 「こんにちは!」 勇気を出して挨拶をすると、雑談をしていた糸谷哲郎六段(当時)と室田伊緒女流初段が気さくに話かけてくれた。 「棋士室は誰でもウエルカムだよ」 その日からそこで、どれだけの時間を過ごしただろうか。関西若手棋士、奨励会員、今は退会していった人たちと、数え切れないほど盤を挟んだ。 関西に移籍して4年、三段リーグ表に藤井聡太の名前が 大橋が移籍した翌年から奨励会幹事を務めた山崎隆之八段は言う。 「あの頃は棋士室に行けば、大橋君がいた気がします。彼はもと

                                                                                それでも大橋貴洸は“タイトル”を目標に掲げる「意識することが自分自身のモチベーションに」 | 観る将棋、読む将棋 | 文春オンライン
                                                                              • 将棋界「令和の新星」は豊島将之、藤井聡太に続く存在となるか――将棋YouTuberとの決戦へ | 観る将棋、読む将棋 | 文春オンライン

                                                                                <表面だけをとらえて、コピー人間、コピー将棋、無個性を表現するのは、どうやら間違いではないかに思える。豊富な情報の中から、自分に合ったものを選び出して行くのだから、むしろ個性、即ち棋風の多様化が図られているのではなかろうか。>(『将棋世界』1988年5月号) いまの世の中、いまの将棋界を表すように聞こえるが、これはなんと30年以上前に故二上達也九段によって語られた言葉だ。 なんという先見の明だろうか。 二上九段は、現在では羽生善治九段の師匠として有名だ。棋士としては、全冠制覇中の大山康晴五冠から2度タイトルを奪った実績が光る。人望が厚く、将棋連盟の会長を14年務めたことでも知られている。 藤井猛、渡辺明、広瀬章人……新星たちには「必殺戦法」があった ――30年の時を経て、将棋AIの力もあり、情報は爆発的な増え方をしている。 各戦法における定跡は莫大な量となり、プロ棋士であっても専門外の戦法

                                                                                  将棋界「令和の新星」は豊島将之、藤井聡太に続く存在となるか――将棋YouTuberとの決戦へ | 観る将棋、読む将棋 | 文春オンライン
                                                                                • 戸田真琴はなぜ文章を書くのか? 聞き手/姫乃たま - ブッチNEWS(ブッチニュース)

                                                                                  AV女優として活躍する戸田真琴が書く文章は異彩を放っている。美しく、不思議な雰囲気も漂わせる、彼女の唯一無二の文章はどうやって紡ぎ出されているのだろうか。 女優? 文筆家? 映画監督? ゴールデンウィークのきれいに晴れた昼下がり。でも今年は緊急事態宣言の真っ只中で、私と戸田真琴さんはそれぞれの自室からパソコンの画面越しに顔を合わせました。 いま、AV業界は濃厚接触を避けるために撮影をストップしていて、自然と女優業がお休みになった戸田さんは髪をピンク色に染めていました。 撮影がなくなるって連絡があったその日に自分で染めちゃいましたと笑顔で話す戸田さんは、大手アダルトビデオメーカーSODクリエイトの専属AV女優。ビビッドな髪色は映像で観る清楚な彼女の印象と異なりますが、AV女優の戸田真琴もたしかに彼女の一面であり、そして誰もがそうであるように、違う側面も持ち合わせているのです。 戸田さんはAV

                                                                                    戸田真琴はなぜ文章を書くのか? 聞き手/姫乃たま - ブッチNEWS(ブッチニュース)