世界最大の自転車メーカーで、台湾を代表する企業の一つでもあるGIANT(ジャイアント)。台北のような大都市でも、あるいは小さな街を訪れても「捷安特」(ジャイアント)の看板を掲げた自転車店に出会い、道行く自転車には「GIANT」のロゴが踊る。台湾のサイクルスポーツはまだ発展途上といわれるが、盟主ジャイアントはどのような意思をもって営業や普及活動を展開をしているのか。台湾内の販売会社「ジャイアント台湾セールス」の本社(台中市)を訪ね、その戦略を聞いた。 ビギナーや女性のための手厚いラインナップ 台湾内外にいくつもの関連会社と拠点を構えるジャイアント。台湾第3の都市・台中には、マーケティング戦略の頭脳となる部門が置かれている。 6階建てのビルは1、2階が店舗、3階はトレーニングセンター、4階以上にはオフィスを構えている。エントランスを入ると、ジャイアント台湾・セールスの鄭秋菊(アリス・チェン)社