手塚治虫先生の『ブラック・ジャック』といえば、「医師の免許も博士号もないが、メスをふるえば世界一の名外科医」というブラック・ジャックを主人公にした名作医療漫画です。ただし、全て自由診療で法外な治療費を取るので、大金を用意できる患者でなければブラック・ジャックの奇跡の腕を利用できません。相当儲けていると考えられますが、ではブラック・ジャックは作中でいくら稼いだでしょうか? 秋田書店刊行の少年チャンピオンコミックス全25巻を底本に、筆者(バカ)がブラック・ジャックの受け取った報酬をカウントしてみました。 いくら報酬を受け取ったのか不明なエピソードも多いブラック・ジャックの報酬がいくらになるかは、ブラック・ジャック自身の気持ちに大きく左右されます。例えば恩師である本間丈太郎先生の娘さんなら無報酬でも手術を行いますし、「どうしても治したい」「生きたい」という気持ちを見せる患者には無報酬かそれに近い