武蔵野市議会に提案された住民投票条例案の撤回を訴える自民党の長島昭久衆院議員(中央)。右端は今回市長に就任した小美濃安弘氏=令和3年11月28日午後、同市のJR武蔵境駅前(奥原慎平撮影) 自民党の長島昭久衆院議員は25日、東京都武蔵野市長選を18年ぶりに自民系が制した背景について、令和3年12月に否決された日本人と外国人を区別せず投票権を認める住民投票条例案を巡る攻防を指摘した。産経新聞の取材に答えた。長島氏は「全国から危機感が寄せられ、松下市政に対する市民の危惧が顕在化した。市政を方向転換する千載一遇のチャンスに陣営が愚直に正攻法で戦い抜いた」と語った。条例案を主導した松下玲子前市長は次期衆院選出馬のため今年11月に退職した。 長島氏は選挙区区割り変更に伴い今年3月まで同市を地盤としていた。 松下氏は3年10月の市長選で大差で勝利。自民党は派閥のパーティー収入不記載事件で逆風下にある。