鳩山由紀夫元首相は19日、鹿児島市で街頭演説し、2027年度までの5年間で総額約43兆円とする防衛費について「無駄遣いをやめ、教育予算に充てよう」と呼びかけた。 防衛省が配備を計画する米国製巡航ミサイルのトマホークを「低速で時代遅れ」と批判。防衛費を見直した上で、「教員の給料は長時間働いている実態に見合っていない」として教育予算の増大を訴えた。 防衛省は台湾周辺で軍事活動を活発化させる中国に関して「国際秩序を強化する上でこれまでにない最大の戦略的挑戦」と位置付ける。鳩山氏は「防衛省の考え方は間違っている。対話を通じて答えを探す努力をしてほしい。今の政府にその力がないなら政権交代しかない」と話した。衆院選の応援で訪れた。