民放で唯一の連続時代劇だった「水戸黄門」は、12月19日に放送される第43部の最終回で42年の歴史に幕を閉じます。 最盛期には30%台の平均視聴率を稼いだ人気番組も、時代劇の退潮とともに長期低落傾向をたどり、最近は10%前後に落ち込んでいました。TBSは「今も多くのファンがいるのは承知しているが、時代の流れには逆らえない。惜しまれながら終わることにした」と、打ち切りの理由を説明しています。 時代劇の退潮ムードは、民放各局で若者向けのドラマやバラエティー番組が増えた1990年代から加速しました。各局は次々に撤退し、「暴れん坊将軍」などの時代劇を看板にしてきたテレビ朝日も見切りをつけました。 その理由としては、広告主の多くが若い世代をターゲットとし、中高年層に支持される時代劇を敬遠しがちなことが大きいのです。単純明快な勧善懲悪型時代劇のマンネリ化、新しい時代劇スターや若い作り手がなかなか育たな