兵庫、埼玉、千葉の3県警は31日、モバイルバッテリー型の小型機器を用いて自動車の制御システムに侵入し、解錠やエンジン始動を行う「CANインベーダー」と呼ばれる新たな手口で高級車を繰り返し盗んだとして、窃盗などの疑いで男5人を逮捕や送検するなどし捜査を終えたと発表した。被害は車約200台など総額約10億3千万円に上る。 兵庫県警によると、CANインベーダーによる自動車盗被害の摘発は全国初。近年はスマートキーから出る微弱な電波を特殊な機器で増幅し誤作動させる「リレーアタック」などの手口が主流だった。だがCANインベーダーには電波の遮断などの対策は効果がない。