ふだん何気なく利用している使い切りの「乾電池(一次電池)」。購入するときには、円筒型かボタン型か、アルカリかマンガンか、メーカーはA社かB社かといったことは意識するものの、製品名/型番は気にも留めない方が多いようです。 しかし、一次電池は製品名/型番に情報が詰まっています。国際電気標準会議(IEC)では、最初の文字に直列に接続されている電池の数、2番めの文字に電気化学系を表す英字(L=アルカリ、S=酸化銀、P=空気亜鉛、C=二酸化マンガンリチウム、無=マンガン)、3番目に形状を表す英字(R=円周、F=平面、S=直方体)、4番目の数値には寸法を意味する2桁のコード(単一=20、単二=14、単三=6、単四=03)と、製品名の命名ルールを定義しています。 電池を直列に接続していない場合は最初の文字を、マンガン乾電池の場合は2番目の文字を省略することが一般的です。たとえば、単四のマンガン乾電池には