ブラジル・パラ州で、住民に新型コロナウイルスの検査を行う医療従事者ら(2020年6月9日撮影)。(c)TARSO SARRAF / AFP 【6月10日 AFP】ブラジル政府は5日を最後に取りやめていた新型コロナウイルスの累計死者数の公表を、9日に再開した。ジャイル・ボルソナロ(Jair Bolsonaro)政権は新たな方法を導入するなどとして累計データの開示を取りやめたものの、深刻化する感染拡大の規模を隠蔽(いんぺい)しようとしているとの批判を招いていた。 データ開示取りやめをめぐっては多くの専門家らから批判が上がり、最高裁のアレシャンドレ・ジモラエス(Alexandre de Moraes)判事は8日、 従来の公開方式に戻すよう政府に命じた。 これを受け保健省は9日、死者の累計が1272人増えて3万8406人になったと発表。この数は米英に次ぐ世界3番目で、累計感染者数は最多の米国に次ぐ