~ 京都市内は北野天満宮・金閣寺付近を通る予定だった ~ かつて山陰線・二条駅から、湖西線・和邇駅付近まで計画されていた、国鉄予定線。 この路線計画自体は、現在では鉄道ファンの間では知る人ぞ知る存在となっているが、当時の具体的なルートを示す資料は一般には殆ど出回っていないため、大まかな経由地以外は長年、謎に等しい状態となっている。 そのため具体的なルートは、未成線が実現した場合の予想地図を作っている鉄道ファン達にとっても、彼らの自由な発想力に一任されている。 しかし、自身が他の未成線の資料を当たっていたところ、偶然、その路線の具体的なルートの一部を示す図が見つかった。 今回は、そんな予定線の新たな一面を紹介する。 ★ 概要と歴史 ★ そもそもこの鉄道計画は、(一部では周知の通り)かつて存在していた「鉄道敷設法」において規定されていたものである。 その中の別表に記載されている、七十七項の「(