大学の授業は指導要領等に拘束されるものではなく,その内容や方法について担当教員の多様な思想や姿勢,方法等が反映されることが,授業効果の基礎になっています。したがって,大学教育では授業の方法等について狭い規範を定めたり,特定の授業方法だけを推奨するようなことは,教育効果の面から言っても好ましくありません。 しかし一方で,一定の授業効果をあげるための最低限の留意点,授業内容を学生に確実に伝達するための最低条件といったものは確かに存在し,それを満たしていない場合には,いかに個性的で内容豊かな授業を計画しても授業効果が上がりにくいことも事実です。そうした点について教員がそれぞれ問題意識を持ち,自発的に授業効果の改善を図ることが,授業をより有意義なものとし,学生の授業満足度を向上させるために必要です。 そこで,授業改善支援室では,そうした基本的な授業改善の視点についての資料を学内教員に提供し,授業改