RDMAをEthernet上で実現する仕組みであるRoCE v2についてマイクロソフト社内での運用 1 について調べてみた。 イントロ# RDMAというとInfinibandというイメージだったが、最近はiWARP、RoCEなども候補になる。 RoCEを略さずにいうと、Remote Direct Memory Access over Converged Ethernetとなる。 Remote Direct Memory Access とは、CPUを経由せずにリモートノードの主記憶を読み書きできる仕組みである。Converged Ethernet とはロスレスなEthernetであると理解した。 RoCEは2種類のバージョン v1 と v2 がある。v1はL2ヘッダの後ろにRDMAのペイロードが置かれる構造をしている。原理的にL2サブネット間でのRDMAを想定している。一方、v2はL4ヘッダ