大気中の二酸化炭素(CO2)を直接回収するダイレクト・エア・キャプチャー(DAC)の装置が、大阪・関西万博の会場で稼働している。地球環境産業技術研究機構(RITE)による国内最大級のDACの実証だ。大阪ガスやエア・ウォーターと連携して回収したCO2で合成メタンを製造し、会場内で使う「カーボンリサイクル」も展開中だ。万博の会期が後半に入り、RITEのチームは実証の成果に手応えをつかんでいる。 RITE、実証は着々 合成メタン製造→会場の燃料 来場者でにぎわう広場から離れたエリアに「RITE未来の森」がある。白いフェンス越しにダクト3本の先端が見える。内側に回ると下部に配管とタンクがある。上部のダクトが吸引口となっており、内部でファンが稼働して空気を吸い込んでいる。 空気は網目状の基材に通す。その基材にはCO2を化学結合する吸収剤が固定されており、空気中のCO2を捕まえる。蒸気を投入すると熱で

