【ロンドン=黒瀬悦成】スウェーデンのストックホルム国際平和研究所(SIPRI)は11日、2019~23年の世界で行われた兵器取引に関する報告書を発表した。ロシアに侵略されたウクライナを含む欧州の兵器輸入は14~18年比で94%増とほぼ倍増した。日本は155%増で、世界の兵器輸入で第6位となった。 報告書によると、アジア・オセアニア地域では中国や北朝鮮の脅威をにらんで米国が同盟国の日本や韓国などへの兵器輸出を拡大。日本は19~23年に米国から戦闘機29機を調達したほか、23年に中国や北朝鮮に対する長距離攻撃を可能にするミサイル400発を米国に発注した。 韓国の輸入も6・5%増え、世界9位となった。 ウクライナは、ロシアによる侵略に抵抗するため積極的に兵器を購入し、19~23年の輸入量は欧州最大となった。世界ではインド、サウジアラビア、カタールに次いで4位。輸入先は米国が39%で最も多く、続い