■イサブコナゾールはトリアゾール系抗真菌薬である。このメタアナリシスでは、侵襲性真菌感染症(IFI)の治療および予防に対するイサブコナゾールの有効性と安全性を、他の抗真菌薬(アムホテリシンB、ボリコナゾール、ポサコナゾール)と比較検証した。 ■Scopus、EMBASE、PubMed、CINAHL、医中誌の各データベースで、2023年2月までに基準を満たした関連論文を検索した。死亡率、IFIの発生割合、抗真菌薬治療の中止率、肝機能障害の発生率を評価した。中止率は、有害事象による治療中止の割合と定義した。対照群には、他の抗真菌剤を投与された患者を含めた。 ■スクリーニングのために特定された1784の引用文献のうち、10件の研究が登録され、全体の総患者数は3037人であった。イサブコナゾールは、IFI治療において死亡リスクは対照群と同等だった(オッズ比1.11、95%信頼区間0.82-1.51