パッケージ管理システムは、Linuxが普及する原動力の1つだった。もともと、Linuxは、多数のオープンソースアプリやシステムに必要なライブラリ、ツールなどを集めてディストリビューションを作るもの。依存関係を含めて管理できるパッケージ管理ツールが必須で、これが整備されることで、ユーザーは、バイナリプログラムを依存関係を考えることなく、簡単にインストールすることが可能になった。 Linuxのパッケージ管理システムは1990年台に開発され、1990年台末には、ほとんどのLinuxディストリビューションがなんらかのパッケージ管理システムを持ち、Linuxディストリビューションは、採用するパッケージ管理システムで系統を分類されるまでになった。 「近代」的なパッケージ管理システムは、(図01)のように「クライアントツール」、「パッケージ化ツール」、「リポジトリ」という3つの要素からなる。プラットフォ