石垣海上保安部が入る合同庁舎前に集まる報道陣=沖縄県石垣市で2010年11月8日午前9時26分、野田武撮影 沖縄県・尖閣諸島沖で海上保安庁の巡視船に中国漁船が衝突した事件のビデオ映像が流出した問題で、検察当局は8日、福岡高検を主体とした捜査チームを発足させた。海上保安庁も容疑者不詳のまま国家公務員法(守秘義務)違反と不正アクセス禁止法違反容疑で警視庁と東京地検に告発した。検察当局は海保側から内部調査の状況を聞き取る一方、流出映像が投稿されたサイトの記録を差し押さえる手続きを進める。 動画投稿サイト「ユーチューブ」に流出した映像は、石垣海上保安部(同県石垣市)が那覇地検に提出した十数本の映像資料の一つと酷似していたことが分かっていた。検察当局は検察内部からデータが流出した可能性は極めて低いとみており、真相究明のためには海保からの流出の有無を捜査することが不可欠と判断した。 捜査チームには福岡