札幌市中央区・ススキノ地区のキャバクラで新型コロナウイルスのクラスター(感染者集団)が発生したことを受け、道と札幌市は合同の感染症対策チームを発足させ、臨時のPCR検査センター開設などで連携して感染拡大の封じ込めを図る構えだ。ただ、来店客の名簿はなく、濃厚接触者の把握は難航が予想される中、いかにPCR検査を受けてもらうかが最大の課題だ。 「お店に行ったことも含め、なかなか話していただけない。(店を訪れたと)積極的に名乗り出てほしい」。札幌市の秋元克広市長は16日の定例記者会見で、来店客を追跡することの難しさをにじませた。 市保健所によると、この店の1日の利用客は30~40人で、検査対象者は少なくとも400人を超える見込み。濃厚接触者として客を把握し、PCR検査を受けてもらおうとしても、店側から店名公表の同意が得られず、店名を挙げて客に呼び掛けることができない。 この店は客と女性従業員が密着