世界的な景気後退で、昨年は急速に個人消費が伸び悩んだ。IT(情報技術)の分野も例外ではないが、そうしたなかで急速に販売シェア(市場占有率)を伸ばしているのが、小型・低価格のミニノートパソコンだ。「5万円パソコン」とも呼ばれ、2台目のパソコンとして低価格志向を強める消費者の心をがっちりとつかんだ。すでに5万円パソコンは、国内ノートパソコン市場でシェアが2割を超えたが、さらに販売を伸ばすのは確実。5万円パソコンはどのように進化するのか、今年の動向を占った。 ◇ ◆ネットブック パソコンメーカーはこれまで高機能、高価格を志向し、その流れをくんだ高機能の小型ノートパソコンを販売してきた。だが5万円パソコンは発想を転換し、搭載ソフトを絞り込むなど機能を抑えることで、4万~6万円という低価格を実現した。 持ち運びやすい点を生かし、外出先でインターネット接続してメールをやり取りしたり、ウェブサイ