10月6日、スウェーデン王立科学アカデミーがノーベル化学賞受賞者を発表した。授与されたのは北海道大学の鈴木章名誉教授と米パデュー大学の根岸英一教授、デラウェア大学のリチャード・ヘック教授の3名(ノーベル賞オフィシャルWebサイト)。 鈴木章名誉教授は有機合成に用いられる「鈴木・宮浦カップリング」を発見したことにより受賞。また、根岸英一教授も同じく有機合成に用いられる「根岸カップリング」を発見したことが受賞につながった。
10月6日、スウェーデン王立科学アカデミーがノーベル化学賞受賞者を発表した。授与されたのは北海道大学の鈴木章名誉教授と米パデュー大学の根岸英一教授、デラウェア大学のリチャード・ヘック教授の3名(ノーベル賞オフィシャルWebサイト)。 鈴木章名誉教授は有機合成に用いられる「鈴木・宮浦カップリング」を発見したことにより受賞。また、根岸英一教授も同じく有機合成に用いられる「根岸カップリング」を発見したことが受賞につながった。
麻痺した人間の手足を動かす光遺伝学の研究を行っているスタンフォード大学の研究者らは、光で刺激することにより、ネズミの筋肉を収縮させることができたとのこと(本家記事、Gizmag)。 その方法だが、最初に藻から取り出した遺伝子をネズミに注入することで、神経細胞の表面に貼り付けられたタンパク質を光に敏感にし、次にネズミの坐骨神経の周りに内側を向いた小さなLEDを「光の帯」となるよう一列に並べた。青い光を瞬間的に強く照射して神経に透過させたところ、自然な筋肉の収縮を誘発することができたそうだ。 これまでの電気を使用した試験では、自然な筋肉の動きを誘発することが難しかったため、将来的には人間に「光の帯」の移植手術を行うことができるよう、今後の光遺伝学の研究に大きな期待が寄せられている。
広島大学理学研究科の住田正幸教授らが「透明なカエル」を大量に生み出すことに成功したそうだ (YOMIURI ONLINE の記事) 。 「皮膚の色素がほとんど無く、内臓や骨が透けて見える」という。色素や光沢成分を持たない「ニホンアカガエル」の突然変異体を探し、これらを人工交配させることで誕生させたそうだ。遺伝子組み換えを使用しておらず、また皮膚を透明にする遺伝子は劣性なので、もし通常のカエルと交配してもこの形質は次世代には現れないという。
1986 年に起きたチェルノブイリ原子力発電所の爆発事故で、大気中には大量の放射性物質が放出され周辺の土壌が汚染されたが、この汚染された土壌に適応した植物があり、繁茂しているとのこと (本家 /. 記事、BBC News の記事より) 。 爆発当時、原子力発電所の周辺は長期的に不毛の土地となることが予想されていたが、およそ 25 年間の不毛期間を経て、大豆や亜麻といった植物がその息を吹きかえしている。現地を調査する研究者チームによると、植物は何百万年も前は自然界の、より高濃度の放射能にさらされており、もともと耐放射能の性質があるのかもしれないとのことである。
毎日新聞によると、三重県桑名市の伊勢工業の北村皓一社長が、潜水艦に低温の海水を海面までくみ上げる機械を取り付けて海面温度を下げ、台風の勢力を減ずる方法について、日本・インドの特許を取得したとのこと。アメリカにも出願済みで、近々特許を取得できる見込みらしい。つくば市にある気象研究所では、理論的には効果があると評価しているらしい。 最近、台風の破壊力が増しているように思えるので、こういう技術開発はすばらしいと思う。このような方法の場合、副作用はあるのだろうか。 「潜水艦20隻を台風の進路に配備すると、1時間で周辺海域5万7600平方メートルで水温を3度程度下げられ」という記述が気になるが、海上自衛隊の保有潜水艦が総動員すれば実験は理論上可能?
「マクドナルドに感染している」と言っていいほど米国にはどこにでもマクドナルドがあり、店舗を点で表わした地図はまるで夜間に撮影された航空写真かのように煌々と輝いている。この度、そんな米国のなかでも最も「最寄のマクドナルド」が遠い場所というのが突き止められたとのこと(Data Pointed の記事、本家 /. 記事より) 。 その場所はネバダ州の砂漠のど真ん中にあり、最寄りのマクドナルドまで 115 マイル (約 185 km) のとある地点 (Google Map) 。この場所こそが米国の現在の「McFarthest」(マクドナルドから最も遠い) グラウンドゼロ地点であるそうだ。果たして日本の「McFarthest」はどこにあって、最寄の店舗は何 km 先くらいになるのだろうか。
すき間時間に携帯端末でゲームで遊んだり動画を見たりするのがすっかり当たり前になっているが、常に脳を刺激し続けるのは脳の学習プロセスを妨げるとの研究があるそうだ (NYTimes.com の記事、本家 /. 記事より) 。 電車の待ち時間や通勤時間に音楽を聞いたり動画を見たりする人も多いだろう。また、例えばジムで走りながら備え付けの TV などを見たりする人もいるかと思う。このような「すき間時間」に娯楽を楽しむことでリフレッシュした気分になっているだろうが、実際には脳を疲労させているそうだ。 新しいことを体験した場合、休憩時にその経験が脳に定着することがラットを使った実験でも分かっているという。また、自然の中を散歩するのと街中を散歩するのでは、前者の方がそのあとの学習効果が高いことが分かっているとのことで、これも街中の情報量の多さによる脳の疲労が関係していると考えられている。「脳のダウンタイ
相対性理論などで知られる物理学者アインシュタインが、1922 年に来日した際に出会った 4 歳の日本人少女を「養女にしたい」と申し入れていたことが分かったそうだ (CHUNICHI Web の記事より) 。 これは東海大で開催されたアインシュタイン関連の催し (「アインシュタイン LOVE」の関連イベントだろうか ?) において、葛飾区在住の渡辺峰道さんが所有する、母恭子さんがアインシュタインと一緒に映った写真が公開された際に明らかにされたエピソード。 この申し入れは実現しなかったとのことだが、もし実現していたらどうなっていたのか、ちょっとだけ興味深い。
ストーリー by reo 2010年08月17日 11時00分 日本でも似たような結果になりそうな ? 部門より 米テキサス A&M 大学の調査において、米国の中学生のうち約 7 割が「等号の意味を完全には理解していない」ことが明らかになったそうだ (本家 /. 記事より) 。 等号は基本的な算数から高度な数学まで通じる非常に基本的な概念であり、広く使われている記号である。しかし問題を解く「方法」や「記号」のみを暗記し、その数学的意味を正しく理解していない生徒が数多くいることが今回の調査で浮き彫りになったとのこと。 テキサス A&M 大学による元記事によると、記号を暗記するのみで等号を完全に理解していない生徒は、例えば「4 + 3 + 2 = ( ) + 2」という問題に対し、「等号の左側にある数字を全て足して括弧の中に入れ、更に新たな等号で式を結び答えとする」傾向があるとのこと。結果、こ
カリブ海の米自治領プエルトリコにある世界最大のアレシボ電波望遠鏡が観測したデータを、インターネットにつながった約50万台の処理能力で解析。こぎつね座の方向の地球から1万7千光年の位置に、1秒間に約41回転と周期が比較的長く、磁場の小さいパルサーを確認した。 2005-02-19に始まったEinstein@Homeは、LIGOの観測データから重力波を探す、BOINCを利用した分散コンピューティングのプロジェクトであるが、2009年5月より、その計算能力の35%は、PALFA(ALFAによるパルサー探索)に割り振られていた。 なお、このパルサーを見つけたのは、アイオワのThe ColvinsとマインツのPowermandgのコンピュータだったとのこと。 今回発見されたPSR J2007+2722と命名されたパルサーは、 disrupted recycled pulsarと考えられている。エネル
ルービックキューブをどんな状態からでも最小手数で完成できる人がいたとして、最悪の場合何手必要か。この数は「神の手数」と呼ばれ、多くのパズル愛好家や研究者等の興味の対象であった。これまで、神の手数は 20 手以上 23 手以下であることが知られていたが、このたび Morley Davidson、 John Dethridge、 Herbert Kociemba、 Tomas Rokicki は神の手数が 20 手であることを計算により明らかにしたと発表した。計算には、 Google により提供された余剰 CPU 時間、のべ 35 年分 (4 コア 2.8 GHz の Nehalem 換算) が使われた。
本家 /. 記事によれば、HP Labs の Vinay Deolalikar 氏が P≠NP 予想の証明に関する 100 ページに上る論文の草稿を複数名の様々な分野の研究者に送っており、今週中にも最終稿が公開されるとのこと。 Scribd で公開されている論文は本人のあずかり知らぬところでアップロードされたものらしく、また、Deolalikar 氏は過去にもこの分野の論文をいくつも執筆しているようです。P≠NP 予想は 2000 年にクレイ数学研究所のミレニアム懸賞問題の一つに挙げられており、100 万ドルの懸賞金がかけられています。 タレコミ人は門外漢なので重要そうとしか知りません。この予想それ自体の意味とか、証明の意義とか、コメントお願いします。
地球の周りには、1 cm 以上の大きさの宇宙ゴミが 10 万点以上あると言われており、増加の一途を辿っている。そんな宇宙ゴミを回収する巨大風船が発案されたそうだ (SpaceDaily の記事、本家 /. 記事より) 。 Global Aerospace Corporation の Kristen Gates 博士が発表した GOLD (Gossamer Orbit Lowering Device) はフットボールの競技場の大きさ程もあるという巨大ゴミ回収風船。この風船を使われていない人工衛星などに取り付け宇宙ゴミを回収、回収されたゴミは大気圏に再突入し焼かれる仕組みとなっている。宇宙ゴミは風船を破り風船内に収まるが、加圧システムによって風船は縮まない。また、大きなゴミとぶつかった際も風船がしぼんだり、ぶつかったゴミを細かく壊さないようになっているとのこと。 人工衛星など軌道上を回っている
英BPは新型の蓋でメキシコ湾の原油流出を塞ぐことに成功したと発表した(読売新聞、本家/.)。 原油の噴出口に設置した重さ75トンの蓋の開閉弁を閉じ、現在は原油流出が止まった状態だという。しかしこれは恒久的な処置ではなく「ホースから噴き出る水を指でふさいで止めた状態」であり、最終的には油井にセメントを流し込み完全に油井を閉鎖する必要があるという。この作業は8月中旬に行われる計画となっており、それまでこの措置が有効かが注目されている。 圧に耐えられずに他から流出が始まったり、破裂する可能性もあるとのことで、それによって海底に亀裂が入った場合さらに厄介な状況となるリスクもあるとのこと。英BPは圧力変化を観測しており、期待通りに流出を食い止められないようであれば海上での原油回収策に戻す予定とのことだ。 ちなみに現在までに70万キロ・リットルの原油が流出したと推計されており、これは東京ドームの容積の
シロアリの巣では女王が卵を産んで子孫を増やし、働きアリはエサ運びや幼虫の世話などに徹する。女王が出すフェロモンが、働きアリが卵を産めるようになるのを妨げると考えられている。女王が死ぬとフェロモンの効果がなくなり、働きアリの一部が女王になるとされるが、フェロモンの正体は不明だった。
ストーリー by hylom 2010年07月07日 13時31分 即実用化、というわけにはいかなさそう 部門より ワシントン州立大学のChoong-Shik Yoo教授らが、「二フッ化キセノンに超高圧を加えることで大量のエネルギーが蓄積される」という現象を発見したそうだ。「核エネルギー以外ではもっとも高密度でエネルギーを蓄えることができると考えられる」とのことで、新たなエネルギー蓄積システムや燃料システムを実現できる可能性があるとのこと(本家/.、Nature Chemistry掲載の論文要旨、Physorg.comの記事)。 記事や論文要旨によると、超高圧発生装置(Diamond Anvil Cell)でXeF2(二フッ化キセノン)に対し超高圧をかけたところ、分子構造が2次元構造となる現象が見られたとのこと。この状態でさらに圧力を加えると、再度分子構造が3次元構造に変化するそうだ。この
美しい数式を書くために組版システム TEX とフォント設計システム METAFONT を開発したことで知られる Donald Knuth 教授が、TEX 誕生 25 (=32) 周年を記念したサンフランシスコで現在開催中の TUG (TEX User Group) 2010 の最終日である現地時間 6/30 5:30 PM より「An Earthshaking Announcement」と題した Lectureを行うことを告知している。 本家 /. 記事では P!=NP 予想や The Art of Computer Programming の新巻などを挙げて「憶測開始」となっているが、/.Jer のみなさんは何を予想するだろう ?
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