9月28日、富士通は次世代スーパーコンピュータである「京」の出荷開始を発表した。SPARC64 Ⅷfxプロセッサは1チップで128GFlopsを記録するため、8万個以上で10PFlops以上の性能ということになる。 ただ、出荷が開始されたとは言っても、完成するのは2012年であり、後2年かかることになる。 これに対して、ローレンス・リバモア国立研究所に設置される予定のIBMのSequoiaは、2011年に納入され、1年後の2012年に稼動を開始する予定となっている。こちらは20PFlopsの性能ということになっており、「京」は世界の2番手以降のスパコンとなる。 Top500の1位をとにかく狙うのではなく、実用面を追求するという方針を評価する向きもあるようだが、出荷開始から2年も完成までかかっては、半導体プロセスは一昔前のものとなり、競争力は格段に落ちてしまうだろう。 スパコンは、米国との競