さて、今回はストレートに、1話を観て読み取れた「魔法少女まどか☆マギカ」という作品のテーマについてです。「魔法少女モノ」という部分に囚われがちで、この作品がどういう方向に進むのか、特殊な世界観からわからない方も多いかと思いますし、僕も個人的に「これはわからないなー」と諦めていたんですが、とあるシーンを思い出して仮説を思いついたので書いてみることにします。 とあるシーンとは、Aパートのまどかの母親が化粧をしているシーン(あるいはその前後)です。まどかの母親は、寝覚めも悪く、歯磨きをしていても変な声を出して非常にだらしなく描かれています。ただ、化粧を始めてそれが完成すると、バリバリの働くカッコイイ大人の女性へと変身します。そう、「変身」なんじゃないかと思うのです。化粧をする以前の母親と、化粧をした後の母親はまるで別人ですからね。 まるで別人……そうです。ほむらがまどかに対して、「もう一人の自分