山形大学職員の津田さんが「電子ジャーナル問題でいい話があります」と言って、論文を見せてくれた。 日本化学会所属の林和弘氏が書いた「日本のオープンアクセス出版活動の動向解析」。 オープンアクセスは、インターネットを通して、論文を誰でも無料で読めるシステムである。これが進めば、図書館の電子ジャーナル経費が大きく節約できる。 林氏は、化学会での電子ジャーナル出版の経験から興味ある結果を報告している。 彼らは、研究者が論文を投稿するときに、オープンアクセス可/不可を選択させるようにしている。 論文のダウンロード数や被引用数が、オープンアクセス可を選択することによって、増えているデータを示した。 つまり、自由に読んでもらう環境を整えることによって、他の研究者達が良く読んでくれて、多くの引用もしてくれるようになるとのこと。 さらに、林氏によると、欧米の論文誌出版活動での過度の商業主義が電子ジャーナルの
「Java News.jp(Javaに関する最新ニュース)」の安藤幸央氏が、CoolなプログラミングのためのノウハウやTIPS、筆者の経験などを「Rundown」(駆け足の要点説明)でお届けします(編集部) 論文は、難しくない 読者の皆さんの中には、「論文」と聞くと身構えてしまう方も多いのではないでしょうか? 論文というと、書くのも読むのも大変で何だか小難しいことが書いてあるもののように思えるものです。それどころか、「論文とは縁がない」「プログラムがすべてだ」と思う方もいるかもしれません。しかし、ある特定分野の技術や研究を詳しく知るためには、論文は手軽で確実な情報源です。 よく論文が持つ意味について「巨人の肩の上に立つ」と例えられることがあります。これは、万有引力の研究で知られるニュートンも好んで引用していた言葉だそうです。「現代の学問は多くの研究の蓄積の上に成り立っている」ことを示す言葉
上山あゆみ 1963年 京都生まれ 1983年 少しでも悪筆を人目にさらす機会を減らすべく、ようやく普及し始めたパソコンを購入。ただし、Word はおろか、一太郎もまだ発売されていない頃だったため、なんとか簡単な自作プログラムで卒論を印刷できるよう工夫する。卒論は、「規定に、ペン書きで、と指定されていますので」とのことで、プリントアウト版の受理は却下されてしまったが、その頃から、言語学の研究のかたわら、時々、自分用のプログラミングをするようになる。 1985年 京都大学文学部卒業(言語学専攻) 1990年 京都大学大学院博士後期課程単位取得満期退学 1995年 この本で紹介している自動連番のマクロを使い始める。Word のマクロの体系が変わっていったが、このマクロプログラムの仕組みそのものは、当時から変わっていない。 1998年 南カリフォルニア大学博士号(言語学)取得 200
英語で科学技術論文を書くための書籍はいくつか出版されていますが、大抵、日本語と英語の表現やロジックの違いの説明が主で、「論文」というよりは「英語」の学習と質的に変わりません。ここでは、「論文」をいかに書くか、さらには「論文」を書くために「研究」をいかに進めるかという点に踏み込んだ内容を紹介していきます。 まず、コンピューター系の論文の書き方のHow toを示した書き物として、DB分野で有名なJennifer Widomの以下の記事が、良い指針となります: Tips for Writing Technical Papers (Jennifer Widom)この中から、introduction (導入部)で説明すべきことについて引用しました。 What is the problem? (解いている問題は何?) Why is it interesting and important? (なぜその
drillhanz - 論文を読むのにお金がかかるということ 学会に出す原稿を書くためにいろいろと論文を探していたのだけど、専用の検索サイトで見つかる論文って、ほとんどが読むのにお金がかかるんですね。俺が見たところは、500円から1000円くらいでした。(その差はどこでつくのだろう) 雑誌を維持するために論文を有料にしなければならないのかもしれない。でも、ほとんどの場合は、雑誌に掲載されるときには別刷り代っていって、高額のお金を払うのになぁ。別刷り代で元はとれないのかなぁ。 とりあえず、現状はこうなっているため大学の構成員として属しているか属していないか、その大学の図書館がどれぐらい電子ジャーナルや紙媒体のジャーナルの購入にお金をかけているかどうか。すなわち、大学が豊かがどうかが事実上、研究の調査段階での効率に直接的にかかわってくる。 多くの大学の図書館では各分野でのメジャーな雑誌を年間購
追記:こちらの方がよりまとまっています。→ 論文の再投稿と多重投稿について IHARA Note:当たり前すぎて教えてもらえない研究のこと。 落ち着きのない三十路(数えで):もっと当たり前すぎて教えてもらえなかった研究のこと. を読んで、全く内容は違うけども、当たり前すぎて教えてもらえなかった(尋ねるまで教えてもらえなかった)ことを私も書いてみようかと。以下は、私の知っている範囲のお話。分野によっては全く違うことがあるのでご注意を。また、私の理解が間違っている可能性も非常に高いので、ご指摘、ご教示大募集中。 何の話かというと論文投稿についての話。人工知能学会学会誌2008年5月号:「国際会議に通すための英語論文執筆」特集でもあるとおり、計算機科学・情報工学の分野は国際会議が研究発表の場としてかなりの地位を占めている。なので、学術雑誌だけでなく、国際会議も含めて述べてみる。 論文投稿は大きく
Date: Mon, 25 Dec 2006 07:03:49 +0900 ○○さん、○○さん、○○各位 ○○君の提案で、「これから論文を書く若者のために」(これ論)が話題になりました。あの本が出るときから言っていましたが、あの本には大事なことが抜けています。 研究者としての論文のEndpointは論文が受理されて世に出ることではなく、それが世界に評価されて認められることです。そのためにすべきことが、「これ論」には書かれていない。 ○○さんや○○さんは、ある意味では、すべきことをすでにやっています。特に「指導」したつもりはありませんが、 (海外の)一流の研究者と連絡を取ること(これは投稿前にもできる) 受理された時点で(または世話になっていたり、競合相手が類似論文を準備中なら投稿した時点で複数の相手に同時に)別刷りを送り、挨拶すること。 国際学会で発表すること 【】我々教授に向かってだれだ
1. 参照文献の書き方 1.1 欧文の略語等 1.2 雑誌 1.3 図書 1.4 インターネット 2. 読書記録のすすめ 3. レポート・論文の書き方 【 】内は一橋大学の請求記号 1. 参照文献の書き方 学術論文における参照文献のスタイルには、ある程度は標準的な作法があるが、細部においては、各種の手引書や、実際に発表されている論文の相 互間で、必ずしも統一されていない 一応の標準規則: SIST02「参照 文献の書き方」 SIST(Standards for Information of Science and Technology 科学技術情報流通技術基準)は、 国際標準化機構(ISO: International Organization for Standardization)の諸基準に準拠している 日常は、自分用の記録として、必要十分な事項をもれなく記録して
冒頭の論文は私が5年前(1999年)にNature に発表した、食欲を刺激するホルモン“グレリン”の発見の論文である。論文発表の舞台裏については私のラボのホームページを見て下さい。 (http://www.lsi.kurume-u.ac.jp/molecular_genetics/mmed.htm) この論文の評価は結構高く、私と共同研究者の寒川はグレリンに関する研究で、2000〜2001年の2年間に高頻度引用文献(ホット・ペーパー)の総論文数で世界トップにランキングされた。グレリンに関する研究論文も2005年7月の段階ですでに1,200編を超えている。 このグレリン発見の論文には、医学・生物学分野の科学論文に典型的なFigureをいくつか含んでいる。いわく、棒グラフ、線グラフ、写真などの画像である。本書は、この論文を作成した時の実例に基づいて、どんなコンピューター・ソフトを使って、どのよ
1、「論文」とは何か 2、テーマをどうする 3、「できないこと」はしない。テーマは「狭く深く」 4、「学びて思わざれば則ち罔(くら)し。思いて学ばざれば則ち殆(あやう)し」 5、批判は罵倒にあらず 6、論文の「お作法」 7、「知るを知るとなし、知らざるを知らずとなす、これ知るなり」 1、「論文」とは何か 卒業研究はその成果を「論文」にしなければ、成績を認めてもらえません。そこで皆さんは「論文」を書かなければならないのですが、ではそもそも「論文」とはどんな文章なのでしょうか。 「論文」を辞書的に定義すれば、「研究を行った結果得られた独創的な成果をまとめた文章」ということになります。しかしこう聞いてすぐにピンと来る人は少ないでしょう。そこで具体例を挙げてみましょう。 例えば杜甫について興味を持ち、卒業論文を書いたとします。その結論が 「杜甫の詩はどれを取っても苦渋に満ちていて、読むほどに涙を誘
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