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ブックマーク / kmiura.hateblo.jp (17)

  • 被曝リスクの計算について。 - kom’s log

    在日アメリカ人に向けて放射線のリスクを説明する短いセッションが2011年4月7日に東京で開かれた。米国大使館のウェブサイトにビデオへのリンクが貼られており、Youtubeで4つのセッションを眺めることができる。そのうち、放射線の健康リスクに関するセッションを私も見てみた。米国の国立がんセンターのSteve Simonさんによる、セミナー形式。 http://www.youtube.com/watch?v=ESyWIbcI_qE セッションの内容の概略は以下のようなものだ。 車の運転やスポーツのリスク、タバコのリスク。タバコを一ヶ月に一吸うと身体にわるいか?一日に一だったら?あるいは一日一箱だったら?ものは程度による。放射能のリスクも同じようなことである。 放射線はどんなに微弱なレベルであっても人体に影響を与える。この影響が健康を害する結果(特に癌)にいたるかどうかは確率的に決まる。この

    被曝リスクの計算について。 - kom’s log
  • 2011-03-22

    東北南部、関東の放射線率の大域分布がどこにもみあたらないので、等高線プロットした。 使ったデータは、文科省発表のものを機械可読化したデータを使用した。 そのままではきわめて読み込みにくいPDFのテーブルから、可読な形に変換しているのは三重大学の奥村さん*1、NTTデータのスタッフなどのボランティアの努力によっている。もとのデータはおそらくエクセルなどのスプレッドシートに文科省の担当者はまとめているはずなのに、書式にこだわってだかなんだか、この重大なデータの汎用性がさがっている。このあたりどうにかできないものか。 18日16時 20日16時 21日16時 22日16時 また、この文科省のデータからはなぜか福島県と宮城県のデータが省かれている。福島県庁のウェブサイトにいけば、データがあるのだからなぜ他の県と同じようにまとめてくれないのか、とも思う。うえのプロットには、福島県庁のサイトのデータも

    2011-03-22
  • 近況 - kom’s log

    彼女の説得工作に見事に負けて私は11月下旬に結婚し、12月中旬にその彼女は私の家にやってきた。一緒に暮らすのも楽しいなあ、と思い始めた1月下旬に子供が産まれ、その5日後にくも膜下出血で産院から神経外科に緊急入院した。2週間後の今、5日前に確実に脳死しますと宣告された彼女は(ドイツの医師はこのあたり容赦ない断言をする)酷なる状況を見事にギリギリでサバイブした。脳幹の大規模な梗塞で意識を取り戻す見込みはない、という程度の所見にまでに回復した。 うれしい。彼女が存在していること。 負け戦をボロボロになって闘ったのは彼女である。でも私は彼女を救ったような気さえしている。幾度にも渡る過酷な決断に直面して飯を忘れたせいか、指がやせ細って手を洗っただけで彼女が私に押し付けた結婚指輪がずり落ちるようになってしまった。そもそもこんな拘束具みないなものしたくないなあ、と思っていた。別にしなくていいのだろうけれ

    近況 - kom’s log
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    qpq 2009/02/13
  • kom’s log - 否定について

    12月7日に辺見庸の講演会が明治大学で開かれたそうだ。素晴らしいレポートを酔生夢死浪人さんが書いているので、一読をすすめる。 虹の彼方に見えるもの〜辺見庸講演会に参加して。 「左翼左翼」といいかげんに言葉を振り回すひとののために。左翼とは当はたとえばこのひとのことをさすのである。 以下の文章を読んでいて少なからずはっとしたので、引用する。 日の学生運動各派の共通した考え方は、議会を通じて、つまり、話し合いや選挙活動を通じて多数を獲得することによって政権を取ることはできないと考えていました。 この部分、特に太字部分にそういえばと私ははっとする。そういえば、似たような気分の文章を最近眼にした。たとえば、これや、これ。まっとうだー、と私も思う。でもそこに決定的に欠落しているなにかを私は感じる。ひとことでいえば、共和制というシステムに対する絶対的不信、絶対的な欠落感。代議制の崩壊、一方でせまり

    kom’s log - 否定について
  • kom’s log - 生理だといえない世界

    その女性が言わないのは、上記にあるような理由がいくつか複合された「言えない雰囲気」があるからではないでしょうか。この「言える雰囲気」をつくるのは、ものすごく難しいと思っています。部下が不満や改善点を率直に言える組織ってそれだけで素晴らしいし、そんな組織を作ることができればそれだけで、その会社の生産性なんて簡単にあがると思ってます。 何で女性が生理関係の予定を伝えないことが多いか 私が経験した「生理中である」と女性が明言する世界は日の大学院だった。大学院生の仲間がソファに倒れこんで、石のようになっていて、あー、あれの日かー?ときくとそうだ、うー、との答えが返ってくる。徹夜で実験をしたあとに眠っている人間は爆睡のオーラがでるものだが、生理でうごけなくなっている女性は、どうも石のようになる。様子がちがうのである。 大学院でなぜそのような会話が普通に行われていたのか、と考えてみると、日夜研究室を

    kom’s log - 生理だといえない世界
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    qpq 2006/12/01
  • 2006-11-28

    今年はブーツが流行りなんだなあ。研究所の女の子たちがこぞってはいているけど暖冬。 うちの研究所に、男だらけのラボがひとつだけある。ハード系の物理から工学まで駆使する分野で、プログラマーも何人か在籍している。一人だけいる女の子はプログラマーでインド人。ほかは全部ドイツやフランスのむさくるしい男たち。日の国立大学の理工学部とほぼ似たような状況である(アイドルのポスターとかはないけど)。たったひとりの女性の彼女の能力ついてはなーんにも私は知らない。でも、そのラボの男たちとはよく飲むのでときどき噂は聞くのだが「仕事しねー」「ダメな女」等々、とまあ、ひどい評価である。ラボでも孤立しているみたいで、はたからみていてかわいそうなぐらいなのだが、よく子供をつれている。どうどうとした姿に独身モテナイ君たちになにをいわれようが関係ないのだろうなあ、と私は思ったりする。別にラボだけが人生ではないのだ。それに、

    2006-11-28
  • kom’s log 学校マクドナルド化批判

    このところ、教育法の改定に賛成する人々の意見をあっちこっち見にいっていたのだが、賛成の理由はどうやら”日教組粉砕”らしい。小学生のころにみかけた”ニッキョーソオ、フンサーイ”と、軍歌をバックに怒号するウヨクの黒いトラックの思い出からはや20年以上たつわけであるが、いまだに”ニッキョーソオ、フンサーイ”なわけで、ついにはそれが政治日程に載っている、ということなのである。いやはや時代はかわったものだ。などと目を細めるほど歳をとっているわけではないので、彼らの考え方に関する私のささやかな分析をかきとめておく。簡単なことだ。彼らの頭の中では、目下の教育は以下のような仕組みなのである。 日教組(及びその黒幕である共産党) −> 教師 −>生徒。 これを教育法の改定により次のように変える。 日政府 −> 教師 −>生徒 実にわかりやすい。正しいかどうかはともかく、明快である。要するに教育の大

    kom’s log 学校マクドナルド化批判
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    qpq 2006/11/14
  • 反日映画批評 - kom’s log

    「パッチギ」という映画を観た。青春映画である。青春映画が弱点である私は、高校生が主役になっているだけで評価が5割増しになってしまうのだが、いやー、青春映画はスバラシイ。テーマは青春映画の王道を踏んでいるので、長々と説明する必要はない。京都の男子高校生と、女子高校生が、その属する集団のいさかいを超えて恋をする、という内容。属性の違いはかたや公立高校、かたや朝鮮高校である。朝鮮高校の女の子の兄は高校の番長であり、日人の女を妊娠させ、集団乱闘の中途に生まれた赤ん坊の顔をみて父親としての自覚に目覚める、などといった話も平行しており、典型のゴリ押しであるのだが典型は語り部によって傑作にも陳腐にもなりうる。この映画ではとても成功している。あらすじはこのあたり。属する集団の異なる男女の間の恋は例を挙げるまでもなくどこの文化でもおいしい物語ネタである。ロミオとジュリエットの場合は家族のいさかいが恋愛の障

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  • 教育基本法改正案、通っちゃうだろうなあ。 - kom’s log

    2003年3月20日、中央教育審議会(会長=鳥居泰彦前慶応義塾長)が教育法の改正を遠山敦子文部科学相(当時)に答申した。(中略) 現行の教育法を貫く理念は今後とも大切にしていくこととともに、21世紀を切り拓く心豊かでたくましい日人の育成を目指す観点から今日極めて重要と考えられる以下のような教育の理念や原則を明確にするため教育法を改正することが必要であるとした。 1. 信頼される学校教育の確立 2. 「知」の世紀をリードする大学改革の推進 3. 家庭の教育力の回復,学校・家庭・地域社会の連携・協力の推進 4. 「公共」に主体的に参画する意識や態度の涵(かん)養 5. 日の伝統・文化の尊重,郷土や国を愛する心と国際社会の一員としての意識の涵(かん)養 6. 生涯学習社会の実現 7. 教育振興基計画の策定 教育法 なんていいつつまあ、実は教育がいかにあるべきか、というそうし

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    qpq 2006/11/04
  • ”志”は理念ではない - kom’s log

    安倍晋三の政策は、日米軍事同盟の実質化、すなわち日がブレア政権下のイギリスのようになることを中心にすえているとを念頭に眺めると実にわかりやすい。この方針は1960年5月に警官とやくざを国会に招き入れて新安保の強行採決をした祖父・岸信介の遺志を直接継ぐものでもあるので、まったく単純明快というか、わかりやすすぎるほどである。具体的には憲法改正を伴う日の軍事立国化が目標となる。その片翼として教育法の改正が重要な目標として掲げられているのは周知のとうり。06年9月29日付の所信表明演説(デファクト施政方針演説)では次の部分だ。 私が目指す「美しい国、日」を実現するためには、次代を背負って立つ子どもや若者の育成が不可欠です。ところが、近年、子どものモラルや学ぶ意欲が低下しており、子どもを取り巻く家庭や地域の教育力の低下も指摘されています。 教育の目的は、志ある国民を育て、品格ある国家、社会

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    qpq 2006/10/10
  • 日本人入門 - kom’s log

    先週の私はドイツに来て10周年であり、10度目の誕生日でもあった。私の誕生日を祝う友人たちとイタ飯屋でさんざん飲みいしたあとに、じゃあもう一軒、ということで街の中心にある広場に向かった。中世の雰囲気を残す石畳の広場には、我々がよく集う飲み屋がある。その飲み屋の前にある街灯に古い型の自転車が立てかけてあり、フレームには日の丸がぶら下がっていた。どこの日人だ、こんなアホなことしているのは、と私はいいかげん酔っ払っている友人たちにいった。すると彼らは、おもしろい自転車だし写真でもどうだという。そこで私は自転車にまたがった。友人たちは揃ってケータイのシャッターを切りまくっている。そうこうしているうちにどこからともなく封筒を渡された。なんじゃこりゃ、やっとプレゼントかね、とぶつぶついいながら封を切ってみたら自転車の鍵が入っていた。私がまたがっていた日の丸自転車は、私への誕生日プレゼントだったので

    日本人入門 - kom’s log
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    qpq 2006/09/28
  • 誤謬 - kom’s log

    政治家が母校での講演で口が緩んで人種差別発言をすることがある。緩んでいるんだからまさに心、というわけで、ますます問題になる。 目下のローマ法王の発言問題もそんな感じなのかな、と勝手に思っていた*1。 私が最初にニュースを知ったのは、トルコ系フランス人の友人からだった。なーんか、フランスで騒いでいる、というような話で、彼のヒトコト解説は「ローマ法王がモハメッドを非難した」というような上の時事通信の記事と同じような要旨だった。よくまあ、そんな無茶するなあ、と思ってそのままだったのだが、さっき公式英語訳を読んでみた。06年9月12日付の演説である。バチカンのウエブサイトに掲載されている。聴衆はヘッダーに書かれているように、南ドイツの大学の人たち。内容はかなり難解である。このまま喋っているのを聞いても、私にとってはなんたらの耳に念仏、である。論旨が難解というよりも回りくどいいいかたをするの

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    qpq 2006/09/17
  • ワールドカップ - kom’s log

    これまでのワールドカップ(98年のフランス、02年の韓国ワールドカップドイツで眺めた)と違ってやたらとドイツの国旗が掲げられている。なにしろポストナチス時代の名残で、国旗を掲げたり国歌を歌うことが極力避けられてきたという事情があるので、ドイツの旗をくくりつけて走っている乗用車やタクシーを見ていると時代が変わったんだなあ、なんておもってしまう。巷のニュースでもこの「新しい現象」が結構な話題になっていて「タブーではなくなったのか」といったしかめっつらの議論が行われたりしている。街頭インタビューの回答は単純なもので「他の国が自分の旗を振っているからオレタチがやってもいいじゃん」といった内容が多い。開催当事国だから盛り上がっている、という解釈もあるが、それだけではなくこうした意識の変化は国境を越えた人の移動が盛んになっていることや、メディアの発達の反動でどこの国でもナショナリスティックな気分

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    qpq 2006/06/23
  • 2006-03-23

    太平洋戦争当時の軍国少年(i.e.三島由紀夫)の敗戦時における心境はこんな感じだったなのかな、と思った*1。批判の仕方がとても間違っている。 *1:それにしてもひでえバッシングがあるのだな、と思う。はてなにそこに特殊化したアドレスまで作るなんて。あるいはバッシングを繰り返している当事者は「私もまたオウムにいたかも」と思えないほど自分に自信があるのか。例えば1925年に日で生まれていたという可能性を考えたことがあるのだろうか。あるいはくだらんけれどライブドアの中枢にいたかもしれないという可能性。 スイス人の主任研究員とお茶飲み話をしているときに、スイスの国民皆兵制度の話になった。昔学校で習ったけど実際にはどうなわけ、というようなことで聞いたのである(なおかつスイスのバーで隣り合わせた少年が「春から徴兵だよお、やんなっちゃう」といっていたからなのだが)。あまりに馬鹿げた思い出なのでゲンナリす

    2006-03-23
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    qpq 2006/03/25
    ことのは関連
  • 2006-03-15

    >< 例えば古代史を眺めるときと現代史を眺めるときでは何が一番違うかといえば、時間のスパンである。例えば奈良時代のことといえば数十年単位で物事が起きるので、そこに関わる人間が全く別の人間であることはあたりまえのことなのだが、現代史は違う。やたらと事件は起こり、そこに携わる人間は同じ人間であったりする。このところ立花隆の「東大と天皇」をぽつぽつと読んでいるのだが、ここに登場する戦前の過激な右翼思想の青年たちはたかだか私の祖母祖父ぐらいの世代(全員他界しているが)なのであり、肉感的な連続性、圧倒的な連続性を感じざるを得なくなる。近年ヤスクニだのなんだの、と叫んでいる首相議員なぞはまさに彼らの子や孫である。ついでに同じように圧倒的な資料を駆使した小熊英二の戦後史「民主と愛国」もあわせれば、日の戦前・戦後がいかに連続してひとつの”二十世紀”であるのかを知ることになる。あるいは私がふと思ったのは、

    2006-03-15
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    qpq 2006/03/19
  • kom’s log - ゴミ貯めスト

    私が空手道場にリクルートした元パンク少年、無職(だった)、両上下腕に炎の刺青アリ、のオランダ人が先週から働いている。片道2時間の通勤だが、やっと仕事が、自分の金で酒が飲める、と半ばヒモの生活を長いことしている彼はたいへん喜んでいる。なんの仕事かというと、ニンテンドーのゲームをテストして翻訳オランダ語がOKかどうかチェックする半年のプロジェクトなのだそうである。早撃ちがうまくなるねえ、などと勝手に内容を決め付けてコメントしたのだが、いやーそれがそんなんじゃないんだよ、という。脳をトレーニングするゲームなのだそうである。日のなんたら教授によればかくがくしかじかの方法論で脳を鍛えることができる、と説明してくれる。1時間で飽きてしまったのでこれからが大変だ、とも。そういえば日メディアでそんなゲームの話聞いたことあるなあ、と思い出した。 半年後にはさぞかし頭が良くなっているんだろうねえ、と言った

    kom’s log - ゴミ貯めスト
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    qpq 2006/03/12
  • kom’s log - [scientific community] オンライン教科書

    ゴミがさらにたまって、更に鳥インフルエンザも上陸し、なおかつ大雪。 あわわ。NCBIのサイト、主たる生物系の教科書がほとんどアーカイブでテキストを読めるようになっている。を丸ごとダウンロード、はさすがにできないが、キーワードでサーチすると関連チャプターが全部でてくる。 http://www.ncbi.nlm.nih.gov/entrez/query.fcgi?db=Books 今日発見したのだが、私が時代遅れなだけなのかな。例えばいわずと知れたMolecular Biology of the Cell。Stem Cellでサーチすると何ページもヒットするがそのうちひとつのページはこんな感じ。すごい。アニュアル・レビューも全部見ることができる。

    kom’s log - [scientific community] オンライン教科書
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    qpq 2006/03/12
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