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ブックマーク / readingmonkey.blog.fc2.com (14)

  • 何を読もうか迷った時のために→Googleが選ぶ世界の名著120冊(2012年版)

    これまで何度かやった、Google Scholarの被引用数表示機能を使って、書籍について被引用数の多い順に並べたものの最新版である。 Google Scholarの被引用数表示機能を使うので、昔の文献ほど不利な扱いになる。非ヨーロッパ語の文献についても同様である。 また《名著》ということと、邦訳が手に入りやすいという理由から書籍に限ったので、被引用数が多くても論文は拾っていない。 これは学術コミュニケーションが論文を中心に行われるハード・サイエンスの諸分野がごっそり落ちてしまって、人文書中心のリストになってしまう以外にも、いろいろ問題がある。 たとえばロナルド・コースのEconomicaに掲載された論文The Nature of the Firm"(1937年)と、Journal of Law and Economicsに掲載された"The Problem of Social Cost"

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    qpq 2012/12/08
  • 語学と精読を思考訓練に高める鈴木式6分割ノートがハンパない

    先日書いた 図書館となら、できること番外編/マイナー言語のBookishな学び方 読書猿Classic: between / beyond readers で、ポストする際になって省略した、少年が語学学習に使ってるノートのことを人に話していたら、「むしろそれを書け」と言われたので、簡単に記す。 出典は ・鈴木 暁(1999)「中級フランス語の効果的学習教授法 - 理想的なノートの作り方」『Les Lettres francaises』 19, 67-75. である。下に示す図もこの論文から借用してある。 鈴木氏はフランス文学の研究者だが、この方式はフランス語以外に、もちろん語学学習にも、他にも精読(intensive reading)が必要なあらゆる分野で使える。 「図書館となら、できること」に登場する少年は、数学の問題演習にもこの方式のノートを使っている(訳文のパートに解答を書く)。 原

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    qpq 2012/03/22
  • 図書館となら、できること番外編/マイナー言語のBookishな学び方

    少女:それ何語? 少年:チェコ語。 少女:なんでそんなの知ってるの? 少年:知ってるってほどじゃないけど。ウィキペディアで10万記事以上ある言葉は、辞書くらいは引けるようにしてる。でないと読めないだろ? 少女:……そりゃそうだけど。どうやって勉強したの? 少年:普通のを読むのと変わらない。まずは百科事典を引く。 少女:百科事典?なんで? 少年:予備調査。まるっきり知らないよりさわりだけでも知ってた方がいろいろ効率がいい。 少女:よく分からないけど。 少年:たとえば、これからチェコ語を勉強したいとすると、最初は百科事典で「チェコ語」を引く。 少女:それ、スマホ? 意外。ケータイなんて持たない人だと思ってた。 少年:ほとんど携帯辞書になってるけど。EPWING版の百科事典と辞典をいくつか入れてある。紙の棚だと、これだけでも何メートル分になるけど、スマホだと、ほとんどのより軽いし小さいし、

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    qpq 2012/03/22
  • 今度こそは→難解な哲学書を読めるようにする16の新書

    文章を読むときのアタマの情報処理は、大きく分けると次の2つがある。 文章から情報を組み上げる(文章→アタマ)処理と、頭の中の情報をの情報と結びつける(アタマ→文章)処理だ。 すぐにわかるように、自分の中に、そのの内容と結びつけるものが少ないと、文章から情報を組み上げる(文章→アタマ)処理が優勢となる。 実は、文章から情報を組み上げる(文章→アタマ)処理だけの読書はつまずきやすい。 頼りになるのが文章から来る情報だけになるから、単語や語句に、文や段落のつながりに、文章のテーマや取り上げられるトピックに、そのどこかに分からないところがあると、途端に理解に支障が出るからだ。 逆に、自分のアタマから文章へ向かう情報が豊富だと、文章から来る情報に不明な点があっても、何とか進むことができる。 このことは、特に難しいや外国語のを読むときには、心にとめておいた方が良い。 アタリマエのことだけれど、

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    qpq 2011/09/26
  • 自宅でここまでできる→日本史史料の探し方/集め方(増補しました)

    我々は直接に過去を知ることはできない。 人間の行動や思考が残したさまざまな痕跡を手がかりに、過去を再構成する以外にそれを知る術を持たない。 そのようにして再構成された過去を歴史といい、再編成の手がかりとした痕跡を史料という。 もとより人が残した痕跡は〈書かれたもの〉に限らないが、古文書、古記録をはじめとする文献史料は、長きにわたって史料のなかでとくに優越した地位を占めてきた。 以前は限られた人しか見ることができなかった文献史料が、一部ではあるが歴史資料集として編纂され、刊行物として活字化されることを経て、多くの人が見ることができるようになった。 加えて近年、そうした刊行物はインターネット上で誰でも検索/参照できるようになっている。 以下では、自宅で誰でも(基的に)無料でアクセス可能な歴史史料を紹介する。 ここで紹介する歴史資料集は、大きく2つに分けることができる。 A.ひとつは各文書・記

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  • 図書館となら、できること/本と出会った頃のこと

    少女:を読むのが好きな人は、ご両親も好きだったりしますね。 司書:そういう方が多いでしょうね。 少女:先生のご両親もそうでしたか? 司書:いいえ。 -------を読み始めたのは、人より遅かったと思います。 私は4歳まで話すことができませんでした。二つ下の妹は2歳で話し始めました。 両親は学問のない人たちでした。ただ学問を憎んではいませんでした。淡い憧れを抱いていました。 父は、働きだした頃、大工の見習いのようなことをしていました。 二十歳を越えた頃、建築現場で働いている時に地震に遭い、何日か生き埋めに近い状態ですごしたことがあったそうです。 幸い、一命は取り留めましたが、足を痛めてしまいました。 杖があれば歩けるようになった頃、夜間中学を勧められました。 最初の半年は、先生の言うことがほとんど分からなかったそうです。 それでも学校に行くのは好きでした。 ある日、学校の下駄箱がずいぶ

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    qpq 2011/09/12
  • これがマスターへの道→しつこく繰り返す技術、7つのステップ

    うろ覚えでなく、半可通でなく、物事をマスターするには徹底して繰り返すことだ。 繰り返しが、素早く正確に処理する力を培う。 だが、そんなことは誰だって分かっている。 繰り返しは飽きる。やる気が出ない。一度やったことはやりたくない。新しいことに手を出したい。 これは知的好奇心と同じ源泉から出てくる心の叫びだから、むげに扱うわけにもいかない。っていうか、やりすごそうとしても、それこそしつこく再来してくる。 ここでは、「必要だと分かっているが、繰り返すモチベーションが上がらない」という問題について問題解決してみる。 ありがちな「問題を解く」ことを例にするが、応用は容易だろう。 0.まずは問題を解いてみる ここで重要なことは時間を測ることだ。 何分以内にやらなきゃならない、と考えるのは不要だ。 ただタイムを計るだけなのに、モチベーションはいくらか底上げされる。 そして後には、自分についてのデータが残

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    qpq 2011/09/05
  • 英語で(無料で)聞く世界の名作200選

    先日フレデリック・ダグラスの話を書いた(問い:何故学ぶのか? → 答え:自由になるため 読書猿Classic: between / beyond readers )ので、ネットで探していたら、彼の演説集の朗読(さすがに人の録音はない)を見つけた。 フレデリック・ダグラス – A Speech to the People of Rochester, New York on the Hypocrisy of Slavery (mp3 download)。 辺りを見回すと、英語で聞ける世界の名作の山だったので紹介する。 Free Audio Books: Download Great Books for Free http://www.openculture.com/freeaudiobooks 紹介作品はとにかく全部を並べてみた。 著者名を仮名に、作品名を日語にしてリストにしたが、完全では

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  • レファレンスこの1冊/漢文・中国語の両方で使える『支那文を讀む爲の漢字典』

    1915年、上海商務印書館より刊行された『學生字典』という漢字字典がある。 辞典でなく字典であるところがミソである。 熟語を数並べりゃいいと思っているどこかの漢和辞典と違って、漢字の原義に焦点をあて、これを的確に解説することで、コンパクトにしてとても有用なジテンとなった。中国語文(文言(いわゆる漢文)、それに白話)を読む上でとても有用である。 これについては、電脳瓦崗寨主が私費を投じて電子テキスト化した『學生字典』全文データを公開しておられる。 http://wagang.econ.hc.keio.ac.jp/xszd/wiki.cgi?FrontPage さて、とても有用なので、これには邦訳が出版されている。 1940年に発行されて以来、これまた未だに愛用されている『支那文を讀む爲の漢字典』がそれである。 これについては、青蛙亭漢語塾のサイトで、WEB上で引けるようにしたもの「WEB支那

    レファレンスこの1冊/漢文・中国語の両方で使える『支那文を讀む爲の漢字典』
  • 書き写す/人文学(ヒュマニティーズ)の形稽古 その1

    トレーニングの後で、脱皮=皮を脱ぎ捨てたかのような体験を味わいたいなら、「暗写法」に勝るものはない。 アルファベットもおぼつかない子供が、英語の教科書を写して教室に持って来るが、あれとはまるで違う。 覚えているくらい親しんだテキストを使おう。 すでに、引けるだけ線を引き、思い付く限りの書き込みをし、「血肉になった」と自分では思っているテキストほどいい。 やり終えた後、愕然とすること、請け合いだ。 方法は言うまでもない。 テキストを見て、覚えて、ノートに書き写す。 これだけだ。 注意点がいくつかある。 (1)見ながら写さないこと 一度、テキストを読んで頭に蓄えてから、テキストは見ずに頭にあるものを紙に向かって書き出すこと。 「暗写法」とは「暗唱+書写」のことだ。 最初は1センテンスでいい。慣れると1~数パラグラフずつ、やれるようになる。 見ながら写す作業は、慣れて来ると(とくに「ひたすら」や

    書き写す/人文学(ヒュマニティーズ)の形稽古 その1
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    qpq 2010/05/31
  • 中学0年生からやり直す英語読み

    Author:くるぶし(読書猿) twitter:@kurubushi_rm カテゴリ別記事一覧 新しいが出ました。 読書猿『独学大全』ダイヤモンド社 2020/9/29書籍版刊行、電子書籍10/21配信。 ISBN-13 : 978-4478108536 2021/06/02 11刷決定 累計200,000部(紙+電子) 2022/10/26 14刷決定 累計260,000部(紙+電子) 紀伊國屋じんぶん大賞2021 第3位 アンダー29.5人文書大賞2021 新刊部門 第1位 第2の著作です。 2017/11/20刊行、4刷まで来ました。 読書猿 (著) 『問題解決大全』 ISBN:978-4894517806 2017/12/18 電書出ました。 Kindle版・楽天Kobo版・iBooks版 韓国語版 『문제해결 대전』、繁体字版『線性VS環狀思考』も出ています。 こちらは10刷

    中学0年生からやり直す英語読み
  • 英語学習という「民間療法」のウソ/×聞くだけでOK、×単語は文で覚えろ

    「民間療法」「代替医療」が、医療の分野よりも蔓延(はびこ)る教育業界。 医事法があって、医者の真似しただけで捕まるアチラと違い、誰がどのように教えても手が後ろに回ることはない。 保険が効くわけでもないので、効果を計って、効くやり方だけに資源配分しようっていうEvidence-Basedなやり方が導入される気配もない。 誰もが騙し騙され、たまたまうまくいったやり方を「ジンクス」のように信じ続ける。 たまたまうまくいったことから抜けられないメカニズムは、時々うまくいくこと/人がギャンブル、小悪魔、ジンクスから逃げられない、その理由 読書猿Classic: between / beyond readers に前に書いた。 「経験は欺く。判断は難し」とヒポクラテスも言っているのに。 とはいえ、第二言語習得の研究もない訳ではない。ただ注目されてないだけだ。 「英語を大量に聞き流すだけで英語はできるよ

    英語学習という「民間療法」のウソ/×聞くだけでOK、×単語は文で覚えろ
  • シントピカル・リーディングについてみんなが誤解したままな理由:アドラー『本を読む本』

    アドラーの『を読む』は1940年に出ただが、ちかごろ大学生がを読めなくなってウンヌンという下りがある。 さらに、このの最後に出てくる(このの目標でもある)シントピカル読書=一つのトピックについて複数の書物から引っぱりだして比較対照する読書ができることが、学士号(大学卒業の資格)を条件じゃないだろうか、という下りもある。 タイトル、目次、索引を活用すること、ざっと読んでどんな事が書いてあるか「あたり」をつけること、その上で自分がそのにあたって解きたい疑問を作ること、その疑問を解決するために読むこと等、シントピカル・リーディングの前提である各段階の読書についても、ものすごく当たり前なの読み方が説明されている。 ところがこれを訳している人は、例によって解説にあてるべきスペースをいつものように自分のエッセイに使ってしまっているので、シントピカル・リーディングが何であり、どこでどのよ

    シントピカル・リーディングについてみんなが誤解したままな理由:アドラー『本を読む本』
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    qpq 2010/05/10
  • web上のレファレンスツールを1枚にまとめてみた 読書猿Classic: between / beyond readers

    NDL-OPAC蔵書検索・申込(国立国会図書館) http://opac.ndl.go.jp/で、単行書の巻末の「参考文献」などを探す技 「書誌検索(拡張)」画面で、「各種コード」から「資料形式」を選び、検索窓に「A」(書誌)を入力して検索。キーワード検索した際のしぼり込みにもつかえる。 ※単行書誌が出版されない狭い主題や特定トピック、アカデミズム(大学など)であまり扱われないような主題、学問分野として始まったばかりのジャンルなどの文献リストを探すのに有効 例) ・陰陽道についての文献リスト=件名「陰陽五行」+資料形式「A」 ・漫画歴史についての文献リスト=件名「漫画 -- 歴史」+資料形式「A」 ・占星術についての文献リスト=NDC分類「148.8」+資料形式「A」 ○NDL-OPAC蔵書検索・申込(国立国会図書館) http://opac.ndl.go.jp/で、雑誌記事となってい

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